Tidal Wave

zakiryo.exblog.jp
ブログトップ
2016年 12月 31日

2016年に聴いたアルバムBest5

今年も唯一このブログを更新する年末がやってきました。
例年通り「今年私が聴いた」という括りでのベスト5なのですが、久しぶりに聴いたら良かったという理由での選出も混ぜています。



■BABYMETAL / METAL RESISTANCE

今年最もメタルシーンの賛否を生んだであろうBABYMETALの2nd。

Apple Musicに上がっていて「話題のアルバムだし一応聴いてみるかー」と軽い気持ちで再生したら、これがめっちゃ良いアルバムだったという。(その後すぐにCDも買っちゃった)

これ、普通にメタルとして成立してますよね。
原理主義的な方が「It's not Metal!」と反発する気持ちは分かるけど、アイドルとメタルの配分比率をこのぐらいにしてもらえれば、アイドル文化に理解も興味もないおっさんメタラーでも十分楽しんで聴くことが出来ました。

配信からカットされている「シンコペーション」が1番好きなのですが当然動画は上がっていないので、シングルカットされたKARATEをどうぞ。




■Dizzy Mizz Lizzy / Forward in Reverse

実に20年振りに発表された3rdアルバム。またDizzy Mizz Lizzy名義の新譜を聴ける日が来ようとは。月並みだけど生きてるといいこともあるもんですね。

ただ、内容をシビアに言うと前2作には遠く及ばないかなあ…。

小出しにされていた曲は良い感じだったし、1stと2ndはどっちもウルトラ名盤だし、3rdも間違いなく良いアルバムに違いない!と期待に胸膨らませて発売を待っていたところ、B!がクロスレビューで80点ジャストを付けてて「はあー??Dizzy Mizz Lizzyが80点のアルバム作るなんてありえんの?はあ??」と思って聴いたらホントに80点やったwみたいな感じでして。

Timはバンドとソロを並行して進めるって明言しているけど、マテリアルが分散して質が落ちてしまったのではないかなあ。
正直、内容で言えば日本では同日にリリースされたTimのソロepの方が良かった。

あと札幌でもライブがあったので足を運びましたが、こちらはめっちゃ良かったです。(わがままを言えば1stと2ndの曲をもっと聴きたかったけど)




■Someone Still Loves You Boris Yeltsin / The High Country

インディーロック/ポップバンドが昨年発表した最新作。
2006年発表の「Broom」から地味に作品追ってまして、個人的にはこれまでで一番好きなアルバムです。

なかでも2曲目「Step Brother City」が特に素晴らしく、この号泣&全力疾走なギターリフほんと好き。今年のベストチューンはこれです。




■Ruth / Secondhand Dreaming

HMVの中古コーナーで安く落ちていたので買ってみたアルバム。

レーベルはTooth & Nail、プロデューサーはAaron Sprinkleとなれば良質なEMOアルバムであることは約束されたようなもので、実際に夕焼け青春大号泣EMOな内容となっております。
パンク感は薄くて過度なナード感もない、直球EMO系でMotion City Soundtrackとかに近い感じ…かな。
ドライブの車中、黄昏ながらよく聴いてました。

因みにHMVの中古コーナーはクッソ安いけど結構な頻度で新品CDが届くのでお薦めです。
(定額配信全盛の今、少額とはいえお金出してフィジカルメディアを購入する人がどれだけいるのか分かりませんが…)




■The Organization / Savor the Flavor

時代は一気に遡って、元Death Angelのメンバーが解散後に結成したバンドの95年発表2nd。
実家に残していたCDを数年前に発掘して札幌の自宅に送付するも、そこからまた数年寝かして今年やっとリッピング…という経緯を経て、大学時代に買ったこのアルバムを久しぶりに聴きました。

Death Angelからオルタナロック路線へと大きく舵を切ったもののさっぱり売れず、その後Death Angelを復活させてスラッシュやってることを思えば、正直「若気の至り」みたいなアルバムです。
でも90年代前半~中盤ってPantera化するかグランジ・オルタナ化するかみたいな時代だったししゃーないのかなと。

で、今改めて聴いてみるとこれがなかなか良い内容です。
Death AngelのAct IIIからスラッシュビートを引けば違和感なくThe Organizationだし、Act IIIの異質さとして光っていたボーカルメロディーはこのアルバムでも健在。
1曲目のタイトルトラックの動画を貼りましたが、サビの歌メロめっちゃ良いですよね。



*******


以上の5枚となりますが、今年は夏頃にApple Music使うの止め、音楽自体をあまり聴かない1年でした。5枚目のThe Organizationとか正直かなり無理やりだし。

40歳を超え、いよいよ感受性の枯渇を痛感。

[PR]

# by zakiryo | 2016-12-31 20:09 | 雑記
2015年 12月 31日

2015年に聴いたアルバムBest5

今年も唯一このブログを更新する年末がやってきました。
昨年同様「今年、私が聴いた」という括りでアルバムベスト5を書いていきます。なお特に順位の優劣はなく、今年は全てメタル系になっています。


■Asenblut / Von Worten Und Taten

ドイツ出身のバンドで、音楽性を大ざっぱに言ってしまうとAmon Amarthフォロワーといった感じ。このVon Worten Und Tatenは2013年発表の2ndのようです。(HMVのセールでたまたま拾っただけなのでよく知らない)

で、冒頭からいきなりフォロワー扱いをしたものの楽曲のクオリティはかなり良くて、名前を出したAmon Amarthのファンだけでなく、メロデス/ペイガン辺りを聴く方には広くお勧め出来る熱いアルバムです。聴いていると謎の元気が湧いてくる…!




■Astronoid / Stargazer

昨今のBlack MetalにはShoegazerっぽさを加えたBlackgazeと呼ばれるジャンルがありまして、このAstronoidもBlackgazeとして紹介されることが多いようです。

Stargazerは実質2曲しかないepだけど、この2曲がいずれも素晴らしい出来栄え。リフや楽曲はBlack Metalと言って差支えないだけの力強さを持ちつつ、一方ではノーマル声のボーカルがふわふわと浮かぶ、ごく限られた界隈では流行のスタイルなのかもしれないけど、頭一つ抜けた才能を感じさせるものがあります。
特に3曲目「Lightspeed」冒頭のギターがめちゃくちゃカッコいいんですよ。空間を切り裂く!みたいな感じで。

来年にはフルアルバムが出るらしいので、話題になった暁にはなんちゃってアーリーアダプターとして「俺このバンド前から推してた!」ってデカい顔をしたいな、と思っています。(マウンティング対策用テキスト)




■Black Monolith / Passenger

昨年、ブログ各所で年間ベストに挙げられていたのをきっかけに知った1枚。
まず何といってもCascadian blackened hardcoreっていうジャンル名がカッコいいですよね。かつてこれほど厨二マインドを刺激するジャンル名があっただろうか…。

で、たくさんの方が年間ベストに挙げるだけあって、ハードコアの突貫力とブラックメタルのフックという、それぞれのプラス面が合わさった良作です。イライラと仕事してる時によく聴いてました。NYPでDL出来るのでぜひどうぞ。




■Septic Flesh / The Great Mass

2011年に出たアルバムを今になって中古で拾い、聴いてみました。
このバンドってキャリアがかなり長いんですよね。大学生の頃に初期2~3枚を聴いたことがあって、個人的には実に15年振りぐらいに聴く新しいアルバムです。

で、その初期のアルバムは「愛すべきB級メロデス」みたいな擁護が精一杯な感じで、特別良い印象が残っていた訳でもないのですが、久しぶりに聴いたこのアルバムは何これすげーいいやん、と。15年の時間を経てSeptic Fleshはメジャー感溢れる良いバンドになってました。月並みではありますが何事も継続でありますね。

なおアルバムの中ではストレートなメロデスチューン「Rising」から終盤にかけての流れが圧巻。




■Slugdge / Gastronomicon

Bnadcampをふらふらして見つけたバンドの2nd。メロデスと単純には言い切れない、プログレッシブな一面も持つバンド/アルバムなんですが、個人的には年間ベストはこれかなっつーぐらい良い内容です。
あまり同意は得られないかもしれないけど、Mastodonがメロデス/ブラックメタルをやりました的な感じ。

アルバムの中では1曲目のイントロから続くタイトルトラックが特に素晴らしく、サビのトレモロリフだけでも聴いてみて欲しいです。
今年発表された3rdと合わせてNYPでDL出来ますので、ぜひぜひどうぞ。




上記の他には、つい最近聴いたばかりだったので選外にしましたが

・Ellie Goulding / Delirium
・Enshine / Singularity


も良かったです。

*********

あと今年の大きなニュースで言えば定額制音楽サービスの台頭ですよね。私もApple Musicを利用していますが、音楽との接し方が大きく変わったと感じています。個々のアルバムに対する愛着がゼロに近いまで薄れて、刹那的な消耗品のようになってしまった、というか。

当たり前の話ですけども、1秒の音楽を聴くには1秒の時間が必要で、しかも何度か繰り返し聴かなければ理解も愛着も持てません。
人が持つ時間というリソースに対して、定額制音楽サービスは過大すぎるんですよね。たぶん。

今年のある時、シャッフルで大学時代に聴きまくっていたZenoのこの曲↓がかかったら「うおー!Zenoやんけ!やっぱめっちゃいいわ!」とテンションぶち上がったのですが、今年新たに出会ったアルバム/曲が、将来Zenoと同じようになるかって言ったら、恐らくそうはならない。

高校・大学時代とか聴きたい音源を金銭的な理由でたくさん諦めてきたけど、その一方で「我が人生の1枚」みたいなアルバムもたくさんあって、果たして今とどちらが幸せなんだろう、と考えてしまいますね。便利なんだけど来年はApple Music使うの止めようかなあ…。


[PR]

# by zakiryo | 2015-12-31 16:30 | 雑記
2014年 12月 31日

2014年に聴いたアルバムBest5

今年もトレンドを周回遅れで追いながら色々と音源を聴きまして、非メタル・メタル混合で5枚選んでみました。特に順位等の優劣はなく、また選出の基準は例年同様アルバムの発表年ではなく「今年自分が聴いた」になっています。

まずは非メタルな2枚から。

■Gabrielle Aplin / English Rain

YouTubeに動画をアップしたりして人気を集めたらしい女性SSWの1st。可愛い。
よく言えば透明感のある、悪く言えば大きな個性に欠ける歌声ながら、動画を張ったPlease Don't Say You Love Meとか曲は本当に素晴らしい。そして可愛い。

ただ、数多くの先駆者が挑んでは敗れ去った普遍的な路線だけに次作以降が勝負にはなりそうかな。



■The Original Rudeboys / This Life

こちらもYouTubeやSNSで地道に人気を集めたらしい3人組の1stです。
最初に何の予備知識なくLive Your Lifeという曲のPVを見て、よくあるSSW的なグループなのかな~と思いきや、突然ラップが入ってきてビックリ。
Acoustic hip hopとか新しいやん!と思ったけど調べたらそうでもないんですね。

そのLive Your LifeのPVではアコギとウクレレのみの使用ですが、アルバム全体ではリズムトラックのほか、一部でプラグインギターでのソロもあり。夕陽を見ながら黄昏たくなる、しみったれた曲が多くて良かった。



■Seven / 7

ここからはメタル部門でまずは復活メロハーバンドのSevenです。

ここ数年、それまで苦手だったメロハーが突然楽しめるようになりまして、今年はこのSevenの復活作が強く印象に残りました。メロハーの新譜を日本盤で買うなんて人生で初めてだったかもしれん。

曲は全般的に良い出来で、特に動画を張った1曲目のShoot to killと4曲目のStillはおっさんメタラー悶絶の名曲であります!



■VonDream / Glimpse Into Reality

今年はbandcamp等で無料配布(Name Your Price含む)されている音源をよく聴くようになりました。
恥ずかしながら無料だけにレーベルとの契約を持たないクオリティの落ちるバンドばっかりなんだろうな~という先入観を持っていたのですが、色々聴いてみると商業流通しているバンドとなんら遜色ないんですよね。

VonDreamも、そんな経緯で知ったbandcampで音源配布しているメロデスです。
スタイルとしてはキーボード含む直球Dark Tranquillityフォロワーで、曲のクオリティがめちゃくちゃ良い。今年聴いたメロデスではこれがぶっちぎりのNo1です。
バンドのbandcampはこちら



■Negative Voice / Infinite Dissonance

これもbandcamp無料配布で知ったパターンですが、並行してCDパッケージも広く流通しているようで演奏/楽曲/プロダクション/アートワークと、いずれも高品質。

初期Paradise Lostを強く思わせるスタイルで、リードギターが常に抒情メロディを垂れ流しており文句のつけようがありません。90年代のゴシックメタルが好きならDLを強くお勧めします。

あと全くの余談ですが、最近はこういうスタイルをゴシックドゥームとかメロディックドゥームとかって呼ぶんですね。なるほどなー。
バンドのbandcampはこちら



*******

ということで今年は淡々と仕事をこなす1年だったので、特に感傷と強く結びつくようなアルバムはなかったけど、bandcampのお蔭もあってメタル音源はとても充実していました。

上記の他には

Agrypnie / 16[485](メロディック・ブラック)
Ancestors Revenge / The Archaic Return(メロデス/デスラッシュ)
Andy Horne / Youngblood(HR)
Breach The Void / The Monochromatic Era(モダン・メロデス)
Darkest Hour / S.T(メタルコア)
Entropia / Vesper(ポストブラック)
Halcyon / Jerusalem(ポストブラック)
Sia / 1000 Forms of Fear(SSW)

あたりが良かったです。しかし昨今のブラックメタルの発展は目覚ましいものがありますね。
[PR]

# by zakiryo | 2014-12-31 09:29 | 雑記
2013年 12月 31日

2013年に聴いたアルバムBest5

更新意欲が全く尽き果てておりましたが、年末のベストアルバムだけは更新します!
今年も括りは音源の発表年ではなく「私が今年聴いた」という身勝手さでありまして、以下5枚(因みに全部メタル)をご紹介致しますです。


To Cast A Shadow / In Memory of

いつの頃からか、「ゴシック」と言えばノリの良いバッキングに女性Voかナルシスティックな男性Voが乗るというのが定番スタイルになりました。

ただ、90年代前半にParadise LostとかThe Gatheringとかが出てきた当初は「取っ付きにくい音像でネガティブな世界の美しさを淡々と描くもの」だった訳で、おっさんリスナーは今でも「なんやねん、ノリノリゴシックて」と思ってしまうのであります。
(Paradise Lostはじめ、ジャンルの創始者がこぞってその路線に行ってしまったから仕方がない部分もありますが)

To Cast A Shadowは、そんな90年代前半の空気感をビシビシ伝えるオールドスクールなゴシックメタル。
女性Voとギターが延々と物悲しいメロディを繋げていく、救いのない世界観が素晴らしい!!
意識の低い人間なので、ポジティブに!前向きに!とか言われるよりも、こうして厳然とある事実を淡々と描くことに共感を覚えます。




Withering / Gospel of Madness

「90年代前半を懐かしむ:ゴシック編」がTo Cast A Shadowならば、このWitheringは「メロデス編」です。

だいたいがやね!昨今の量産型メタルコア勢は単音リフで誤魔化しすぎやねん!君ら若いんだから決めのメロディでドヤってないでもっとちゃんとリフ作らんかい!

と、老害丸出しのダメ出しをしている私のような人間にとってWitheringはもう癒しレベル。
疾走パートはほとんどないけどギターの抒情メロディが途切れることなく続くという、昔のAmorphisに非常に近いスタイルのアルバムで、「やっぱこれやわ~」と温泉に肩まで浸かるレベルの癒しと安らぎ。メタルはやっぱリフやで。




Charlotte / Medusa Groove

「90年代前半を懐かしむ:メロデス編」がWitheringならば、このCharlotteは「アメリカンHR編」…なのですが、実はこれ90年代に録音していた音源を今になって発売したという、ガチで90年代のアルバムらしいです。

で、曲を聴いて真っ先に思い浮かべるのが同時期のGreat White。(アルバムで言えばPsycho City)

Great White全体のキャリアで言うと「Psycho City」は80年代の成功から凋落へのターニングポイントとして位置づけられることが多いように思いますが、私はめっちゃ好きなんですよね。

Psycho Cityも、そしてこの「Medusa Groove」も、グランジ一大ムーブメントの波がメタル勢も飲み込み、80年代と比べ一様にシリアス化した時代性っつーのを良くも悪くも反映しているように思います。
動画はGreat Whiteの名曲「The Big Goodbye」も合わせてどうぞ。






Sylosis / Edge of the Earth

と、ここまでは90年代懐古主義的なアルバムが続きましたが、次は次世代メタルシーンの注目株「Sylosis」です。

メロデスというほどメロくはないけど、スラッシュというにはメロディアス。
そんな隙間に位置するバンドなのでとにかく一度下に貼った曲を聴いてみてもらうのが早いかも。
ギターがめっちゃ上手で(最近の若手バンドはみんな上手)、グロウル/スクリームなのに歌メロがキャッチー、そしてこの曲で言えばサビの高揚感が素晴らしい。文句の付けようがない素晴らしいアルバムでありバンドです。

一部では「次のMetallica」とか言われてるそうだけど、マジでそのぐらいのスケール感を私も感じました。今年上半期のMVPはこれ。




Carcass / Surgical Steel

そして今年聴いたアルバムのNo1は、リバプールの残虐王の復活作「Surgical Steel」であります。

Carcassは数年前に一度ライブ限定の復活をしておりまして、その様子を動画で見たところ、いやもうBill Steerのギターがgdgdで酷い有様。ヌルい70年代HRのリフしか弾けない体になってしまったのか…と期待値がマイナスとなっていたところにこの復活作は出た訳です。

が、これめっちゃ良いじゃないですか。
総じてリフはヌルめですが、ギターソロまで行くとほとんどの曲でひと山ある感じ。「Michael Amottなんていらんかったんや!Bill Steer最高や!」と思わず猛虎弁で言いたくなる会心作です。個人的にはHeartworkよりもこっちのが好きですね。

で、動画はなかでも秀逸なUnfit For Human Consumptionを。(PVもあるけど若干グロいのでジャケ写のにしてます)
この曲もギターソロパートがクソカッコ良くて、ギュイーン→キレキレのギターソロ→ブラストビート&トレモロピッキングでモッシュ不可避。
「マイナーなアルバムをNo1にしちゃうぜ」という中二マインドを木端微塵に打ち砕く、記念碑的名盤です。



あと今年はその他に、

・Bloodline Severed / Visions Revealed (クリスチャン・メタルコア)
・Jardin De La Croix/ Ocean Cosmonauts (マスロック)
・Lone Wolf / The Devil and I (SSW)

なんかが良かったです。
[PR]

# by zakiryo | 2013-12-31 17:54 | 雑記
2012年 12月 30日

今年聴いたアルバムBest10

今年も順調に放置し続けました当ブログでございますが、年末お約束のBest10だけは更新するのであります。
しかし、今年唯一の更新がFreak of Natureって我ながら酷いな…。

そして今年も対象としているのは作品の発表年ではなく、あくまで「今年僕が聴いた」という括りになり、No1以外に差はありません。

■The Black Crowes / Before the Frost

1枚目は、The Black Crowes現時点での最新作?「Before the Frost」です。
このバンドのブルース/ブルーグラスっぽい曲って個人的には全く好きではなくて、未だに「By Your Side」を最高傑作と思っているような人間ですが、そんな人にも「Before the Frost」は非常に取っ付き易い、アップテンポの曲が多い内容。

加えて「Appaloosa」とか情感豊かな曲も多かったりで、僕的The Black Crowesの最高傑作は10数年ぶりに更新された感じがします。このアルバム発表後、バンドはまた活動休止らしいけど勿体ないよなあ…。

動画は「Appaloosa」と並んで好きな曲「Houston Don't Dream About Me」をどうぞ。リードギターのちょっとしたフレーズにグッと来る良曲です。



■The Burial / Lights & Perfections

ボク、コトシハ、Djentヲ、オボエタ!

ということで、浦島太郎なおっさんリスナーは去年のデスコアに続いて今年はDjentというジャンルを知るに至った訳ですが(ただしデスコアとテクデスとDjentの違いは未だに分からん…)、いくつか聴いたDjnetっぽいアルバムの中で特に良かったのが、The Burialの2nd「Lights & Perfections」です。

ズンズンズズズンとデスコア/Djnetっぽい楽曲の中にメタル村の村人にも分かるメロディを入れてくれているのが良いですな。この「Pearls; The Frailty Of Matter」終盤の突貫パートはうんこ漏らすほどカッコイイ。



■Christian Mistress / Possession

姉御的ビジュアルの女性Voを中心としたNWOBHMバンドの2nd。Amazonのバーゲンコーナー(いつも大変お世話になっております)で見つけました。

ここ数年流行の兆しを見せるNWOT(Traditional)HMではなくて、あくまでB(British)な、チープな音質とリフ・オリエンテッドなB級メタル。Voも女性だからこそ、っていう特徴がある訳でもなく、単純に曲と演奏がカッコイイというのに尽きる。ツインリードも山盛り入っていて良い感じです。



■Enoch / Hierophant

HMVのセール(いつも大変お世話にry)で見つけたドゥーム/ストーナーバンド。

大麻草が自生する地、北海道で暮らしておりますが、大麻どころかお酒もごく偶にしか飲まない人間なので、この手の音楽は「ドゥームパートはひたすら我慢。バーストする瞬間に如何にカタルシスを感じさせてくれるか」が肝な訳です。

その点、このEnochは溜めて溜めて溜めた末、ぶりっぶりなギターで四方八方に鬼グルーブを撒き散らしてくれるので、シラフな僕でも大満足!普段からドゥーム/ストーナーを聴いている方であれば、確実に耳を引く魅力があると思います。

曲の展開としては「どろ~ん→ノリノリ!」か「ノリノリ!→どろ~ん」のどっちかですが、今回はより分かりやすい後者パターンのこの曲をどうぞ。



■The Fading / In Sin We'll Find Salvation

今となっては珍しい存在となってしまった、キーボードを使わないオールドスクールなメロデスバンドの1st。
W.O.AのWacken Metal Battleっていうコンテストで優勝した?バンドらしく、そのためか「Wacken Records」というレーベル(初めて聞いた…)から出ているアルバムです。

で、音楽性は先述の通り2本のギターだけで勝負に挑む「古き良きメロデス」です。
アルバムのなかには捨て曲としか思えないクオリティな曲もあるし、個人的に好きなスタイルなので甘めの評価なのかもしれないけど、キラーチューンの凄まじい出来から、メロデス界隈で最も大きな将来性を感じました。

動画を載せた「Angel Within」は、曲の終わり方まで含めて完璧な今年のBest Tune。



■In Vain / Mantra

ジャンルで言えばデス/ゴシックなんだろうけども、とはいえ、ひと言では言い表しにくい色んなバンドの影響がごった煮になったバンドであり、アルバム。Amon AmarthとBorknagarとOpethを足して、曲によって引き出しを開けるというか…。その「ごった煮」感がひとつの個性と言えば個性かもしれないです。

と、褒めているのか貶しているのか分からない紹介の仕方ですが、曲のクオリティとしては文句なく高くてですね、Vintersong風のノーマルVoで歌い上げる長尺曲を中心に、ヴァイキングメタルっぽい突貫パートがあったり、その出来には文句のつけようがありません。(動画は1曲目のエディット版PVです)



■John Frusciante / Pbx Funicular Intaglio Zone

個人的には、今年一番の問題作。

epと同様にギターらしいギターがほとんどない作風で、まあそれはいいとしても(本音を言えばThe Will to Death路線で作ってほしいけど…)、ドラック中毒期に度々登場していた低音グロウルがまさかの大復活ですよ。
以前からJohnのあの歌い方だけは苦手なので、めっちゃテカテカしながら発売日を待ってやっと聴けたのに、正直落胆の方が大きかったぐらい。

その後なんだかんだ言いながらもよく聴いたので今回選んだけれど、動画を貼った「Mistakes」とか躁鬱っぽいしなあ…。John大丈夫なんかい、という想いは拭えない。



■Omnium Gatherum / Spirits & August Light

2003年発表の1st。今年の最新アルバムも良かったので、合わせ技的な感じでピックアップしました。

キーボードを含む今風な布陣のメロデスバンドではありますが、主役はあくまで2本のギター。なかでも1stのリフの切れっぷりは凄まじい物があります。「Writhen」「Amor Tonight」あたりは、忙しなくリフが疾走する「これぞメロデス!」な名曲!!

中古で拾った1stにあまりの衝撃を受けて、その後最新アルバムも聴いてみたけど、こちらは「もしもIn Flamesがメロデスを続けていたらきっとこんな感じ」といった、まあまあな内容でした。




■Tim Christensen / Superior

聴きそびれていたTim Christensenの3rdがめでたく日本盤化されました。
The Damn Crystalsも日本盤出たし、Dizzy Mizz Lizzyの再結成が大きな転機になって良かったねえ…と以前からのファンとしてはしみじみ。

Timのアルバムはどれも「超絶な名曲がある一方で捨て曲も多い」という構成で、3rdもThe Damn Crystalsも同様に思います。でもいいんです、ファンは全部聴くから。

で、Superiorの中では、出だしのギターフレーズ一つで空気を変える「India」が一番良かったです。
平易な言葉を選ぶのは表現における怠惰に他ならないけど、Tim Christensenに対しては「天才」という形容しか思い浮かばん。



そして最後に挙げるのが今年聴いた中で最も印象に残ったアルバム、Natanの「Het Zicht Van De Dood」です。

■No.1 : Natan / Het Zicht Van De Dood

ベルギー出身で「Het Zicht Van De Dood」は2008年の1st。現時点では、これが唯一のアルバムのようです。
抒情トレモロリフとブラストを中心にした、スタイルとしては典型的なメロディック・ブラックメタル。Voはベルギー語?なのかな?英語以外の言語を使っているけど、ワキャー!ワッキャッキャー!としか聴こえないので、まあいいかな、と。

で、このバンド/アルバムの何がいいかと言うと、1つは民族民謡的な色合いを持った静動の対比です。
アコギやバイオリン、また女性Voなどなどを駆使してIn Flamesの1stチックな民謡メロを奏でては一転、激烈なトレモロリフに雪崩れ込んでいく様は圧巻。

んでもう1つの良さは、ギターの泣きメロっぷりです。
静のパートだけではなくて、曲の中心を成すトレモロパートでも聴き手の意識を離さないメロディが矢継ぎ早に繰り出されていきます。

メロブラの入り口として紹介されるのは、恐らくDissectionの初期2枚だと思いますが、個人的にはこのアルバムの方が遥かに上をいくと思います。これはもう名盤。

そんなアルバムの中から、アルバムの色を最も端的に表している「Velden van bloed」をどうぞ。
リッチー・ブラックモアの嫁がゲスト参加…というのは嘘だけど、そんな感じの女性Voから曲は始まります。


[PR]

# by zakiryo | 2012-12-30 03:25 | 雑記