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カテゴリ:Alternative( 13 )


2010年 06月 21日

Biffy Clyro / Blackened Sky

先日、HMV渋谷店の閉店がアナウンスされました。
HMVの旗艦店というだけでなく、渋谷タワレコと競争をしながら日本の音楽文化を引っ張ってきたと言ってもいい店だけに、驚きと寂しさを持ってこのニュースを聞いた音楽ファンは多いのではないでしょうか。っていうか、他のちっちゃい店舗全部閉めたとしても、この店だけは残さなきゃだめだろ…。

僕がまだ東京の制作会社で働いていた頃なので、もう6年以上も前の話になりますが、ビルの5階?6階?まで全部HMVで、特に3Fの洋楽ロックフロアは、試聴できるCDの枚数・幅広さでライバルの渋谷タワレコ店を大きく凌駕していたと思います。売上ではどうだったのか分からないけど、一ユーザーの感覚としては「日本一のCDショップ」と実感させられる店構えでした。

個人的に、どんなにネットでの情報量が豊富になろうと、大型ショップ店頭には敵わないと思っています。毎日しげしげとネットを見ていても、店頭に行って「あれ?このバンド新譜だしたの?」と知ることは多々あったし、その新譜を通して試聴できるのも店頭だからこそ。(違法DLは論外)

そして何より、ショップ店頭は未知の魅力あるアーチストとの出会いの場でもありました。
「誰これ?」と思いながらも試聴機のPLAYボタンを押して、すぐにレジに直行したこともしばしば。まだ知名度に乏しいデビュー直後、HMVで試聴して買って、その後メジャーになっていくアーチストも沢山いました。

Biffy Clyroは、そんな風にHMV渋谷店の試聴コーナーで知ったアーチストです。

Biffy Clyro / Blackened Sky

b0166043_3131080.jpgBiffy ClyroはUK出身の3ピースバンドで、フィジカルで汗臭い演奏にフックのあるボーカルハーモニーが載るという、いそうでいないスタイルが特徴です。この「Blackened Sky」は、2002年に発表された1stアルバム。

で、ジャケットを見て分かる通り、表情のない人形が並ぶ気味の悪い写真だし、CDケースの裏見てもメンバー写真は無いし、そもそもこのバンド名なんて読むの?と、HMV渋谷の店頭で「?」を並べながらも試聴してみたら、これがすげえカッコイイ訳です。当然レジ直行で、以後事あるごとに聴いたアルバムとなりました。(確か次の2ndもHMV渋谷で輸入盤を買った気がする)

その後、Biffy Clyroは若干のスタイルの変化を続けながらも4th「Puzzle」でここ日本でもぐんと知名度を上げて、今では洋楽ファンなら大抵の人が名前を知っている存在となった…はず。
最新アルバムもいい内容だったし、他のアルバムも好きだけど、個人的には今でも1stが一番好きなので、動画も1stからこちらをどうぞ。



音楽って、例えば35歳の今と、10年前の25歳の時に聴くのでは受け取り方が違うし、何より25歳の時に聴いてその音楽とともに、10年という時間を歩むことに大きな価値があると思っています。若い頃に聴いた音楽は、僕にとって全て大きな財産です。

だからこそ、沢山の新しい音楽との接点を作ってくれたHMV渋谷店をはじめとするCDショップには感謝だし、やはり無くなってしまうのを寂しく思います。
僕が一番CDを買ったのは、HMVの渋谷と新宿サウス(高島屋の中にあったお店)だったのですが、こんなに早く両方とも無くなってしまうなんてなあ…。
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by zakiryo | 2010-06-21 03:17 | Alternative
2010年 04月 25日

R.E.M / Out of Time

東京にお住まいの方であればご存じと思うのですが、新宿以西を走る電車のほどんどは東西に伸びておりまして、南北への移動というのは思いのほか大変です。もちろんバスは走っていますが、東京の道路事情を反映して「いつやってくるのやら…」といった感じですし。

僕が通っていた高校は、自宅から見るとその「南北」な位置関係になってしまっていたため、東京に住んでいながらも片道30分近く自転車を漕いで毎日通学をしていました。今思えば、我ながら毎日よく通ったもんだよなあ、という感想しか出てきませんが。

で、その自転車通学の道中、いつもイヤホンで音楽を聴いていました。借りてきたレンタルCDをカセットテープにダビングしては通学途中に聴く、という繰り返しで、高校時代に聴いた音楽が今でも特別なものとして染みついている理由の半分ぐらいは、この3年間の通学路にあったような気もします。

ということで、今回はその通学時によく聴いていたR.E.Mの「Out of Time」です。

■ R.E.M / Out of Time

b0166043_3131811.jpgこうしてピックアップしておきながら、実はあまりR.E.Mについて詳しい訳でもなく、改めてウィキとか見てみますと、1980年にキャリアをスタートさせて、この「Out of Time」は7枚目のアルバムってことみたいですね。
随分と投げやりな紹介ではありますが、このアルバムが重要なのは、バンドにとっても全キャリア中最高のシングルセールスを記録することとなる「Losing My Religion」が収録されている点にあります。

歌われる詩がするする理解出来る訳ではない僕のような日本人にとって、このアルバムって退屈な曲も多いんだけど、「Losing My Religion」だけはメロディで聴き手を薙ぎ倒す魅力がありました。(あとShiny Happy Peopleも狂ってていいですね)

さっきも書いた通り当時はカセットテープだったから、つまらない曲をきゅるきゅると早送りする手間と時間は意外と大きくて、「面倒だなあ」と思いつつも、この曲を聴きたいがためにいつもウォークマンにこのアルバムのテープを突っ込んでいた気がします。



今回こうしてR.E.Mを取り上げたのは、このライブ動画を見ていた時に「あれ?俺この曲ほとんど歌えるじゃん…」と自分でもビックリしたことがきっかけでした。そういえば、高校時代よく聴いてたなあ…と。

因みに、R.E.Mで一番好きなアルバムは、インディー時代のベスト盤「Eponymous」です。
メジャーに移ってからの音は、歌詞優先というか、さっき書いたように言葉が分からない人にとっては理解し難い曲も多いですが、初期は溌剌としてメロディにも憂いがあってとても良いですよ。

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そして最後にちょっとだけ告知。
仕事で使っているTwitterアカウントで、毎日1曲ずつ音楽動画を紹介していっています。平日毎夕にポストしているので、もし良ければこちらも覗いてみて頂けると嬉しいです。

http://twitter.com/4cocoro
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by zakiryo | 2010-04-25 03:19 | Alternative
2010年 04月 11日

Lifehouse / Smoke & Mirrors

父親のがん騒動に続き、今度は母親が目の手術を受けるとか受けないとかのドタバタのなか、再度東京出張へと行ってきました。

満開の桜を横目に、詰められるだけ詰めた予定を消化すべくあれこれ廻ってきたのですが、夜はいずれも友人に付き合ってもらっておっさんトークをしてきました。

って、「おっさんトーク」とかちょっと「ガールズトーク」っぽく書いてみましたけど、実際話してたのは「や~、最近人の名前が突然出てこなくなっちゃって」「あるある~」みたいな30代の切ない話な訳ですけど。
で、そんなおっさんトーク中で勧められたWingerと一緒にお土産で買ってきたのが、Lifehouseの新譜「Smoke & Mirrors」です。

■Lifehouse / Smoke & Mirrors

b0166043_20195183.jpgHanging By A Momentでチャート1位を獲得したり、華々しいデビューを飾ったのも今や昔。あっという間に、このバンドもデビューから10年ですよ。そりゃあ僕らも年取るよ…というのは横道に逸れますが、デビューすると同時に頂点に立ってしまったこともあって、その後はなんとなく徐々に下降線を辿っていた…ような気がしていました。個人的には。

でも、今回のアルバムは良いです。
「若いのになんでそんな切ないメロディ書くの?」という1stと比べると、今作はちょっと若々しいというか、アメリカンロックど真ん中な色合いが強まったけど、凄く良い。個人的には超気に入ってます。メンバーが増えたみたいだけど、それも良い効果を生んだのかしら。

ということで、動画もそのSmoke & Mirrorsから…と思って色々漁っていたら、めちゃくちゃ良いライブがあったのでこちらを。
曲は、3rd収録の「Better Luck Next Time」なのですが、Jason WadeだけでなくベースのBryce Soderbergの歌いっぷりがグッときます。不覚にも心動かされた名演。



「感情を込める」という、単純にして心を動かす唯一の術、ですね。

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今回東京に戻って、僕自身を含め35歳前後の友人と話をしていて「世代を繋ぐ」ということをぼんやり思いました。
以前このブログでも書いた父親のがんの話をしてみると、「俺もさあ…」と時間の終わりに向けた気持ちの整理がどの友人にも見えるし、一方では(これは僕自身は該当しないけど)女性であれば肉体的に子供を産むか・産まないか、の岐路にも立つ。

もちろん人によって違いはあるけれど、それまでは任意の選択的なものが、35歳近辺になると強制的に世代を繋ぐ役割が巡ってくるのかな、と。(ってこの内容自体、友人が話していたことだけど)

「この歳にもなって」なのか「この歳だから」なのかは分からないけど、今更ながらに「経験しなければ分からないこと」というのはあるものだな、とこの2年は何度も何度も思います。例えば「親孝行」なんて道徳的な価値基準で測られるものじゃなくて、「今しかできない」ことなんだから、生きるためにご飯食べたりウンコしたりするのと同レベルのことですよね。
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by zakiryo | 2010-04-11 20:22 | Alternative
2009年 12月 06日

Neal Casal / Anytime Tomorrow

いよいよ今年も12月となりました。空気がキリリと引き締まり、街もキラキラと華やいでくれば、メタルっ子の僕ど言えども、自然としんみりしたアルバムに手が伸びます。
今回はそんな「冬に合うアーチスト:男性編」ということで、Neal Casalを取り上げたいと思います。

■ Neal Casal / Anytime Tomorrow

b0166043_7282295.jpg洋楽を聴いている人であれば、Neal Casalという名前を知らなくとも、Ryan Adams and the Cardinalsとなればピンとくる人も多いと思います。Nealは、個人名義での活動のほか、そのRyan Adamsのバンドでもギターを弾いているSinger-SongWriterです。(因みにSinger-SongWriterは、よく「SSW」と略されます)

ただ、個人的にはバンドなかに収まってギターだけを弾くには、あまりにも勿体ない、豊かな才能を持ったおっさんだと思っています。良い曲書くし、歌めっちゃ上手いし。

前回書いたエレクロトニカと同様、SSWも基本ギターと歌だけで勝負しないといけないので「簡単で難しい」ジャンルと言えますが、Neal Casalのアルバムを聴いていると、地味ながらも他のアーチストから頭1つ…、いや、6つぐらい飛び抜けた魅力を感じます。SSWって方法論で言えば簡単そうなのに、その反面、魅力的なアーチストがなかなか出てこないので、Neal Casalのような人は本当に貴重。(だからこそJeff Hansonを失った意味も大きいのですが…)

そして思えば、僕がこのNeal Casalを初めて聴いたのも、こんな年末の頃だった気が。
まだ東京で働いていた頃、いつものようにふらふらと入った渋谷HMVの3階で、聴きなれないすげー良い歌が流れていて、店員さんに「これ誰ですか?」と尋ねて手渡されたのが、NealがVサインしてる「Anytime Tomorrow」のジャケットでした。「何この舐めたジャケット…」と思いつつ、それ以来、何度聴いたか分からん。

で、動画は、画質も音質も良くないのですが、このアルバムで一番好きな「No One Above You」のライブをどうぞ。



良い歌。それ以外に言いようがない。

才能豊かなSSWは短命になってしまう傾向があるけど、Neal Casalにはこれからも長く良い歌を作り、歌い続けて欲しい。歌だけで人の心を動かすのは、誰にでもできることではないから。
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by zakiryo | 2009-12-06 07:40 | Alternative
2009年 09月 06日

The Perishers / Let There be Morning

住宅街にある僕の事務所には、毎日例えばピザ屋のチラシなんかがしつこくポスティングされていて迷惑だなあ~と思っているのですが、昨日、そんなどうでもいいチラシに混じって「猫探してます!!」という1枚の紙が入っていました。

IT全盛の時代にも関わらず全て手書きで作られたその紙には、行方知れずになってしまったアメリカンショートヘアの猫の写真とともに「大切な、息子のような存在なんです!保護してください!お願いします!」と書かれていました。
デザイン/制作業務をしている身からするとあまりに稚拙な出来だけど、飼い主さんの必死さと猫への愛情は物凄く伝わる内容で、他人事ながらも猫が無事に見つかることを願わずにはいられない、そんな力のあるチラシ。数百枚コンビニでカラーコピー取ったとしても、かなりお金もかかってるだろうし…。

僕の事務所周辺は交通量の多い道路も沢山あるから、とにかく無事に見つかればいいけど…と「もしも」を考えてはThe Perishersの「My Heart」という曲のことを思い出しました。

■ The Perishers / Let There be Morning

b0166043_3454640.jpgThe Perishersはスウェーデン出身の4人組で、いかにも北欧という感じの透明で繊細なギターロックを歌っています。朝日を映した「Let There be Morning」のジャケットから想起する、そのままの音って言ってもいいかもしれません。

レーベルもインディーだし、特に人気があるってバンドじゃないと思うのですが(僕も確か、たまたまMy Spaceか何かでサンプルを聴いて購入したような気がする)、鳴る音には繊細ながらも聴き手の意識を引きつける強さがある…と思います。時に世界は悲しいぐらいに無常だけれども、その諦念に立ちながらもなお世界の美しさを歌おうとする、というか。

なかでもこの「My Heart」は、アルバム1.2位を争う、儚くていい曲です。



It's my heart you're stealing
It's my heart you take
It's my heart you're dealing with
And it's my heart you'll break

It's my heart you're taking
It's breaking bit by bit
It's my heart you're dealing with
But you don't know about it

猫であれ人であれ、対象が大事であればあるほど喪失感は大きくて、その喪失感は決して他人とは共有されない。でも、だからこそ世界は美しいんだと思う。
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by zakiryo | 2009-09-06 03:47 | Alternative
2009年 08月 31日

Third Eye Blind / Ursa Major

酒井法子はJohn Fruscianteばりに大復活するんじゃなかろうか、と考えたり考えなかったりの8月はかなり忙しくて、やさぐれた日々に少しでも潤いをと久しぶりにCDを買いました。

1枚は、今は亡きThe Anniversaryが残していたBサイド&レアトラック集「Devil on Our Side」、もう1枚はThird Eye Blindの新譜「Ursa Major」。ということで、今回はThird Eye Blindをピックアップしたいと思います。

■ Third Eye Blind / Ursa Major

b0166043_217376.jpg97年に発表したセルフタイトルのアルバムからいきなり「Semi Charmed Life」が全米1位を獲得して、(僕のなかで)完全に「一発屋」のラベリングがされていたのですが、そのまま消えていくかと思われた2003年に「Out of the Vein」を発表。

これがめちゃめちゃ良くて、(僕のなかで)俄然注目度が高まったのにまたしても時間が空いて、やっとこさ発表された新譜がこの「Ursa Major」です。しかし「Out of the Vein」から6年も経ったのか…。

音楽性はド直球なアメリカンロックといった感じで、夏の日のドライブには手放せません!というと雰囲気を掴んでもらえるでしょうか。青空に向かって走り出すような、気持ちの良いロック。

今回の「Ursa Major」も「Out of the Vein」とほぼ同路線・同クオリティの良いアルバムだと思います。後半ややしんみりした曲が続くかな?という気もするけど、それはそれで良し。ということで、1stシングルの「Don't Believe a Word」をどうぞ。



しかしながら、実のところ一緒に購入したThe Anniversaryの「Devil on Our Side」は、このアルバムを上回る内容で、特にDisc2は「新譜です」といっても通用するクオリティ。

なかでも、8分半もある「I Believe That the End of the Reign of Terror is Soon Near」は名曲です。演奏技術に長けたバンドではないけど、起伏のある構成に憂いのハーモニーが載る、バンドの良さが凝縮された、本当にいい曲。タイトルからして今の僕には泣けるし。「Soon Near」だといいなあ…。
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by zakiryo | 2009-08-31 02:21 | Alternative
2009年 08月 09日

Tim Christensen / Honeyburst

たまに「高校生が、男女交際のゴタゴタを理由に相手を刺しちゃった」的なニュースを聞くことがありますが、そんな出来事をモニター越しに見るたびに、僕は「ああ。乗り越えられなかったのか…」と暗い気持ちになります。(40歳過ぎたいいおっさんが同じことやったらただの馬鹿でしかないけど)

高校生の頃なんて物事を消化する能力を後天的に学ぶ過程の真っ最中だと思うし、その過程で起こる、激しい感情の波を伴う出来事をやり過ごすことができるかどうかって、本当に紙一重なんじゃないかと。

誰だって相手を刺す側になる危険はあって、実際に刺してしまった高校生と街を歩くカップルとの間に決定的な違いがあるのかと言われたら、僕は全然ないと思うのです。相手のことが大切であればあるほど、感情的な反動は大きいだろうし、その波が襲ってきたときに、例えば共感できるCDに出会ったとか、物凄く良い天気の日に公園にいったとか、緩和できる些細な何かがあれば、それだけでやり過ごすことができたかもしれない。

そんな風に、多くの人が主に失恋を通して知り、乗り越える感情のライン。
今回取り上げるTim Christensenは、感情のラインを乗り越えはしたけれど、同時に大きな影を引きずるようになってしまったミュージシャンです。

■ Tim Christensen / Honeyburst

b0166043_5323943.jpgTim Christensenは、元々Dizzy Mizz LizzyというバンドのVo&Guだった人なのですが、バンドは1998年に解散。その後ソロとなって2枚目に出したアルバムが「Honeyburst」です。

Dizzy Mizz Lizzyは、日本でも主にメタル界隈のリスナーを中心に人気があったのですが、本国デンマークでの人気は本当に凄かったらしくて、デビューアルバムは人口550万人の国なのに20万枚も売れたんですって。25人に1人はこのアルバムを買った、ってことですね。(赤ちゃんからおじいちゃんまで含めて、です)
日本で言えば、ミスチル的なポジションって感じでしょうか。

そんなDizzy Mizz Lizzy時代のTim Christensenは、一ファンが勝手に抱いていた印象ですけれども、いかにも若者的な、健全に世間を舐めている風で「どうよ?このメロディ?カッコよくね?」と無邪気に演奏する人だったように思います。

が、バンド解散と時を同じくして大きな失恋を経験したらしく、数年後ソロになって戻ってきてからは、彼のビジュアルも、そして楽曲も以前とは比べようもなく、暗くなった。歌詞の内容も失恋やコミュニケーションの断裂絡みばっかだし。

ただ、その経験がソロになってからの楽曲に、以前にはない深み?を与えているようにも思います。こんな↓曲のように。(ドラムの人は一体何歳なんだろう…)



初めてこの曲を聴いたとき、アコギの出だしに「あー。タルい曲なのかな」と思ったらスネアがダダダダッって入って一気に爆発、と予想外の展開に大きな衝撃を受けました。そして今聴いても良い曲。

************

人が大きな感情の波やラインを越える時、初めてその人の内省に柔軟性や多面性が付与されると思っています。
海の底まで考えて、苦しんで感情の波を乗り越えるからこそ得られるものもあるんだと、もしまさに交際相手に刃を向けようとしている高校生がいるならば、余計なお世話だと思いつつも、このCDと一緒に言ってあげたい。
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by zakiryo | 2009-08-09 05:36 | Alternative
2009年 07月 05日

Lostprophets / The Fakesound of Progress

まだネットがなかったその昔、洋楽の情報を集めるのはとにかく大変だったんですよ、とStone Temple Pilotsのエントリーでも一度書きましたが、洋楽情報難民時代にTVKと並んで貴重な情報源だったのが、深夜に放送されていた「Beat UK」です。(その後「The Beat」に名称変更)

番組内のナレーションもテロップも全て英語という構成だったので、特に高校生の頃は「何が何だか…」という敷居の高さを感じつつも、番組内で流れるPVは本当に貴重な情報でした。
チャートのカウントダウン以外にも、Live映像や注目のニューカマー?的なアーチストが紹介されていて、この番組をきっかけに聴くようになったバンドは本当に多かった。番組内で紹介されるアーチストの先見性も高くて、ここで初めて知ったバンドが、後日どかーんとブレイクすることも多々あったような気がします。

で、今回のエントリーは、そのBeat UKで初めて知ったバンド、Lostprophetsです。

■ Lostprophets / The Fakesound of Progress

b0166043_632770.jpgThe Fakesound of Progressは、2001年発表の1stで、音楽性を簡単に言ってしまうと「Linkin Park系」ってところでしょうか。ミックスチャー風味の楽曲にメロディアスなボーカルと絶叫が乗るスタイルを、Linkin Park同様にツインボーカルで演奏しております。

アルバムを発表する毎にアグレッション↓メロディ↑という変化をしてきているようにも思いますが、このThe Fakesound of Progress、特に冒頭の「Shinobi vs. Dragon Ninja」が滅茶苦茶なはっちゃけぶりで個人的には大好き。(日本人からすると「Shinobi vs. Dragon Ninja」ってどんな対立構造やねん、とは思うけど)

先述のBeat UKで、初めてこの曲のライブを見たのですが、絶叫パートを担当するTurntableの人がのたうち回りながら絶叫していて、「なんてカッコいいんだ!」と思ったのを鮮明に覚えています。

と、そんなことで今回は「Shinobi vs. Dragon Ninja」のライブ映像をどうぞ。これ、モッシュが凄い。



Linkin Park同様、こういう曲はブレイクスルーを後押ししてくれるようでいいですね。今月も頑張ろう。
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by zakiryo | 2009-07-05 06:05 | Alternative
2009年 06月 27日

木村カエラ / Scratch

メール読みマウス~メール読みマウス~メール読みマウス~♪

ということで、最近カリカリしたときなどはsakusakuの動画を見て気分転換をしています。(メール読みマウスって何じゃい?という方は、こちら↓をどうぞ。めっちゃオモローです)



あかぎあいMC時代は、それほどブレイクしたって感じではなかったけど、この頃が一番おもしろかったんじゃないかなあと思いますね。日向夏とか懐かしい。

そして話は、sakusakuのMC繋がりで今回の主役、木村カエラへ。


■木村カエラ / Scratch

b0166043_4531854.jpg木村カエラと言えば、今では誰もが知るアーチストですが、そのきっかけとなったのは上述のsakusakuであることは有名な話。(デビュー曲の「Level 42」の「42」は、sakusakuを制作するTVKのチャンネル数から取ったもので、彼女なりの感謝を表したものらしいです)

sakusakuを見ていた人間からすると、当時は「CDデビュー?アイドルの多角化路線的な?」とかなり眉唾で眺めていたのですが、すぐにsakusaku云々は関係無しに、その作り出す音楽の力でメキメキと評判を上げていったように思います。

個人的には、sakusakuのMCとしてもそんなに好きじゃなかった、ってこともあって3rdの「Scratch」が初めてちゃんと聴いたアルバムだったのですが、それまで持っていた「どうせ…」という気持ちを一蹴させられる、充実した出来栄え。
曲によって作曲する人がコロコロ変わっているので、「彼女としての個性がどこにもない」といった批判を雑誌等で見たりもしたし、それは甘受しないといけない意見なんだろうなと思いつつ、ただ、僕は「ホントに音楽が好きな女の子なんだな」っていう誠実な印象を受けました。2007年に購入したアルバムのなかでも、TOP3に入るぐらいよく聴いたアルバムです。



この「L.drunk」って曲は、ex.BOaTのAxSxEが作曲していて冒頭のギターも丸出しなんですが、やっぱこの人カッコいいギター弾きますね。(そしてドラムはtoeの柏倉という地味に凄い面子)

しかし、「リルラリルハ」のPVで見られるすっぴんの木村カエラはあまりにも可愛すぎる。
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by zakiryo | 2009-06-27 04:55 | Alternative
2009年 05月 24日

The Blankey Jet City / Red Guitar and the Truth

札幌では今、ライラックが満開です。
北海道では比較的あちこちで目にすることのできるライラックですが、なにぶん30代音楽オタクなので、花としての存在よりも、ライラックと聞くとまずThe Blankey Jet Cityを連想してしまう悲しい性。

ということで、今回はThe Blankey Jet Cityをピックアップしたいと思います。

■ The Blankey Jet City / Red Guitar and the Truth

b0166043_662836.jpgイカ天出身のバンドとしては孤高というか特異というか、どこまでの男臭いニヒリスティックなロッカビリーバンドで、本人の楽曲にも出てくる「不良少年の歌」っていう表現が本当に似合う、良いバンドでした。
良くも悪くも、世間のマジョリティとは異なる価値観を貫き通したからこそ、このバンドは成功したんだと思います。(もしクラスメイトにいたとしたら、絶対仲良くはならないタイプだけど)

個人的に、そのイカ天期から3枚目ぐらいまでをめっちゃ聴いていたので、どうしても初期の楽曲に思い入れがあるのですが、「Cat was dead」とか「僕の心を取り戻すために」とか「ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車」とか、全キャリアを見渡しても初期の楽曲にこそ、彼らが貫いた価値観が色濃く出ているような気がします。



うわー。これ高校時代めっちゃ思い出す…。けど、やっぱカッコいい。

バンドは2000年に解散し、Vo&Guの浅井健一は、その後何名義で何枚のアルバムを出しているのか最早誰も分からないような状況ですが(いくらなんでも出し過ぎ)、Blankeyを聴くと、時に自分の価値観を貫くことの大事さを思います。
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by zakiryo | 2009-05-24 06:07 | Alternative