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カテゴリ:Death / Gothic( 8 )


2011年 05月 08日

Texas in July / I am

先日、ツイッターのTLに「19歳の時に聴いた音楽は深く記憶に残る(影響を与える?)」だったかな?、細かな記述は忘れてしまったのですが、まあだいたいこんな感じのツイートが流れてきました。

血液型占いと同じように科学的に実証できる訳じゃないし、「うーん、どうなんでしょ?」と思いつつ、試しに自分は19歳の時何を聴いてたかなあ…と考えて一転、これはアリだな、と思いました。
だって、19歳ってそういえばメロデスばっか聴いた時期ですもん。(もしくはManic Eden)

このブログで散々取り上げている通り、35歳の今になってもメロデスは大好きで、そこから派生してきたメタルコア等々も今では大好き。
そんな僕がメタルコアの新人バンド、Texas in Julyを取り上げるのは必然なのであります。

■Texas in July / I am

b0166043_3424784.jpgTexas in Julyは、ペンシルバニア出身の5人組メタルコアバンドなんですが、まあぶっちゃけ同郷のAugust Burns Redそのまんま、ってのが一番分かりやすくて的確な紹介だと思います。ブレイクを多様する曲展開だったり、クリスチャン属性であったり、バンド名に月の名前が入っていたり、「どんだけABR好きなんじゃい」と微笑ましいぐらい。

そして、演奏の確かさや曲のカッコよさもABRに負けません。ちょっとだけ、ギターのメロディがすーっと流れていっちゃうかなーという気もするけど、まだ若いし、メタリックなツインリードに「おお!」と拳を握る場面も多々あります。
August Burns Redが好きな方には間違いなくヒットするであろう、とても良いバンドです。

つい最近「One Reality」っていう新譜を出しましたが、バンドの代表曲は1st収録の、この「Hook,Line,&Sinner」だと思うので動画もこちらを。終盤のギターがかっこいいぜ。



で。このバンドは特にドラムが上手い。おまけにさっきのHook,Line,&Sinnerのライブをドラム視点で映したこちらもどうぞ。



こういうのばっか聴いていると、変拍子のペダル踏んでくれないと満足できない体になりますね。
しかし、Dream Theaterは無名でもこういう若くて上手いドラマー入れた方が良かったんじゃないのかな…。

*******

僕より10~15歳ぐらい年上だと、恐らく「ビートルズやストーンズが何より大好き!」という方が沢山いらっしゃると思います。
が、常々「今はもっと格好いいバンドもいるのに…」とストーンズとかに拘ることが不思議でもあったんですよね、個人的には。

ただ今回の19歳ツイートを読んで、音楽って「いつ聴くか」も重要な要素であって、その後どれだけの新しい音楽に接したとしても更新されない、不可侵な存在が作られる時期が確かにあるのかも、と個人的に腑に落ちました。(それが19歳なのかは分かりませんけど)

だからこそ今なら言える。
僕は死ぬまでメタル聴いてるわ。
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by zakiryo | 2011-05-08 03:46 | Death / Gothic
2010年 05月 09日

Ablaze My Sorrow / The Plague

Twitterでやっている1日1曲ポストでは、一応仕事用アカウントなこともあってヘヴィなのは選びにくく、その反動でこっちではヘヴィでメタリックなアーチストを紹介していこうと思っております。(まあ、どっちもたいしたアクセスはありませんけど…)

っつーことで今回は「知名度はB級だけど実は格好いいメロデスを紹介しますよ」の2回目で、これぞB級!なAblaze My Sorrowであります。

※日本のビジュアル系バンドの話ではないので気を付けて!

■ Ablaze My Sorrow / The Plague

b0166043_1195613.jpgAblaze My Sorrowは96年デビューなので、まさに世界的な第一次メロデス勃興の波に乗って登場してきたバンドと言えましょう。当時を振り返ると、In Flamesとか後の一線級バンドに交じってAblaze My Sorrowレベルのバンドもボコボコ毎月登場してきていたように思います。UnanimatedとかGodgoryとか。いやー、いい時代だったぜ…。

今回ピックアップする「The Plague」は98年に発表されたセカンドで、確かB!では65点とかかなりの酷評を受けた記憶があります。ちらっと検索して一般リスナーの評価も読んでみたけど、どれもB!と同じ論調だし。

でもちょっと待って!これって本当にそんな酷いアルバム?

バンドは06年に解散をしてしまったそうなので今更という気もしますが、一部メディアに押されたB級の烙印を今こそ払拭すべく、全力を持って名誉の回復を目指したい。このアルバムは、初期メロデスシーンの良作です。デス声+メロディックなリードという、メロデスの基本フォーマットに収まってしまっていたがために当時は「その他大勢」に括られてしまったのだと思うのですが、曲そのもののクオリティが劣る訳ではないです。
っていうか、個人的には今でも頻繁に聴き返しているし、めちゃめちゃカッコイイと思っています。(このバンド・アルバムの何がそんなに否定されるのか、本当に分からない)

というのを実証すべく、「The Plague」の実質的な1曲目「The Truth is Sold」を。これ↓聴いて燃えないやつは男じゃねえ!



リズムチェンジを繰り返しながら疾走するリードギターがカッコイイ!こういうのこそ、メタル界のチョコバナナとも言われるメロデス本来の姿ですよ!

バンドは、このアルバムの後「Anger Hate and Fury」っていう、同じく疾走メロデス馬鹿一代的な名盤を残して散ってしまったのですが、もしバラバラになっても音楽を続けているのなら、またいつかAblaze My Sorrow名義でアルバム出して欲しいな。
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by zakiryo | 2010-05-09 01:25 | Death / Gothic
2010年 01月 24日

August Burns Red / Constellations

夜9時ぐらいを過ぎてから、会社のなかで同僚とする無駄話って面白いじゃないですか。夜も更けてきたなか、残業中にダラダラとする無駄話には、いつもより3割増しぐらいの面白さがあるような気がします。

まだ僕が東京の制作会社で働いていた頃、いつものように皆で残業して、これもまたいつものように仕事から無駄話にシフトしていったのですが、ふと「どんな異性がタイプか」というコンパとかでありがちな話題になりました。
個々「そうね~例えば~」と話していくなか、同僚の既婚女性が「音楽でも映画でも文学でも美術でも何でもいいんだけど、なにか一つ強い興味を持っている人が良い」と。

残業中にグダグダ話すのなんて毎日のことだったし、その日のやりとりも詳細はさっぱり覚えてないけど、このひと言だけは「なるほどな」と思えて、今でも強く印象に残っている言葉だったりします。

同僚が挙げていた音楽や映画や文学を括るとすれば「芸術」です。で、その芸術に人々が集う理由とは、僕は内省であると思うのです。

今日はそんな前振りでAugust Burns Redを取り上げます。

■ August Burns Red / Constellations

b0166043_4303190.jpgAugust Burns Redは、アメリカ出身の5人組のメタルコアバンドで、去年出た「Constellations」が3枚目のアルバムになります。
僕は前作「Messengers」からアルバムを聴きだしたのですが、前作はいかにもハードコア畑出身と思わせるブレイクダウンが曲の随所に出てきていたので、メタル+ハードコアのお手本というか、メタルコア見本市のようなアルバムだな、と個人的には思っていました。(ただし、クオリティはめちゃめちゃ高い)

もし仮に「メタルコアってどんな音?」と聞かれることがあれば、真っ先に名前を上げたいアルバムというか。

それに比べると新譜「Constellations」は、特徴的なブレイクが少なくなって、よりメタル寄りな内容と思います。ギターの泣きっぷりは相変わらずなので、胸を張ってメロデスファンにもお薦めできる良盤です。ヘタにクリーンボイスを入れたりしていないのも、個人的にはプラス。(Between the Buried and MeのVoがクリーン声でゲスト参加しているけど、これはあまり嵌まってないかな)

で、動画は新譜からシングルカットされたこちらを。メンバーの演奏してるフリがちょっとダサい…という気もしますが、これ↓を聴いて燃えない奴は男じゃねえ!!



前作に収録されている「Back Burner」もめちゃめちゃカッコいいので合わせてこちらからどうぞ

そして話は冒頭の「芸術と内省」に戻る訳ですが、このAugust Burns Redって、こんなマッチョなお兄ちゃんがゴリゴリの音鳴らしておりますが、実は敬虔なクリスチャンなのであります。
と、ここで彼らの信仰を持ちだしたのは、信仰の是非やカテゴリとしてのクリスチャンロックを語るためではなくて、この力強い音が薙ぎ倒そうとしているのは他人じゃなく、内なる自己であるということの最も分かりやすい例と思ったから、です。(隣人愛を信仰する人間が、他者への攻撃性をおおっぴらなステイトメントとして出すはずがない)

人々が芸術に集う理由をさっきは「内省」とひと言で書きましたが、もうちょっと突っ込んで書けば、「良く在りたい理想」と「実際の自己」の距離、ギャップなんだと思っています。自己との距離を測り、ギャップを埋めようとするところにこそ芸術への発露がある…のだと思っています。
もちろん今はファッション・外向きな理由で映画や音楽を楽しむ人もいますが、内省を出発点とする人とは明らかに対象に向き合う深さが違う。

30半ばを迎えたいいおっさんが「自己嫌悪」云々言うのもどうかと思うけど、August Burns Redのように、内にいる自己をボコスカ蹴り上げてくれるバンドや音楽というのはいつになっても僕にとっては大事。そして、これこそが芸術なんだと思います。
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by zakiryo | 2010-01-24 04:38 | Death / Gothic
2009年 10月 13日

Paradise Lost / Faith Divides Us Death Unites Us

もうろう会見で注目を浴びた政治家、中川昭一が急逝しました。
あの人の選挙区って北海道(十勝のあたり)なので、先日の選挙で落選したときにはローカルニュースでかなりの時間を割いて放送され、望む望まないに関わらず、なんとなく身近な政治家でありました。

で、そんな中川昭一が急逝したニュースも否応なく注目することになったのですが、色々な人が思想や党派を超えて弔辞を述べる報を聞くにつれ、Faith Divides Us Death Unites Us っていう言葉をよりリアルに感じました。

■ Paradise Lost / Faith Divides Us Death Unites Us

b0166043_1394074.jpgそんな厭世的と言うか、シニカルなタイトルを冠したParadise Lost 12枚目のアルバムが発表されました。以前4th「Icon」を取り上げたことがありましたが、もう12枚目だって。これだけ長いこと一定の間隔でアルバムを発表し続けていること自体が、今となっては凄いことだよなあ。

で、今回のアルバムは「Paradise Lost」~「In Requiem」と同路線と言っていい、もう完全にメタル回帰な内容です。感触としては、「Shades of God」あたりまで遡ってもいいぐらいに。
なので、これまでのアルバムを聴いている人にとって目新しさは皆無だけど、曲にしろ、ギターのメロディにしろ、失望よりも興奮が勝る充実の出来栄えだと思います。やっぱGreg Mackintoshっていいメロディ弾きますよ。

因みに、今回は日本盤を買ってライナーを読んだのですが、超問題作「Host」は仕方ないにしても、その次の「Believe in Nothing」「Symbol of Life」まで駄作扱いされていて、「うむむ」と。
個人的に、この2枚は全然良いアルバムだと思うんですよね。いい加減、一時のエレクトロ路線化で負ったハンデから解放してあげて欲しいと、ファンとしては願わずにおれません…。



しかし、Faith Divides Us Death Unites Usって経済の世界でも同じですよね。善人のふりしてわずかな利益を奪い合う世界に身を置いてそれを痛感しない方がおかしいし、「友愛」なんかより余程真理を突いてる。

僕らは、死をもってしか分かち合うことができない。悲しいけど。
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by zakiryo | 2009-10-13 01:44 | Death / Gothic
2009年 09月 13日

Insomnium / Above the Weeping World

僕は3度の飯よりメロデス(Melodic Death Metal)が好きな人間なので、Burrn!のレビューで70点とか微妙な点数が付いたアルバムでもいそいそとユニオンに買いに行っていたのですが、一部のメディアによってB級の烙印を押されてしまったバンド・アルバムにも、実際に聴けばIn FlamesとかArch Enemyとかよりも格好いいケースなんて沢山あります。

ということで、「知名度はB級だけど実は格好いいメロデスを紹介しますよ」の1回目で、今回は今月新譜も出たInsomniumです。

■ Insomnium / Above the Weeping World

b0166043_67476.jpgいつかのエントリーで書いた通り、僕はいつも仕事中にiTunesのパーティーシャッフルで適当に音楽を流しているのですが、たまに「うおっ。このリフかっちょいい。誰?」と仕事の手を止めて曲名を確認することがあって、Insomniumはそんなケースで名前を再認識することの多いバンドでもあります。

つまり、それだけ楽曲が格好良くて、反面バンドの個性が弱い。

それこそユニオンのポップとかでは、「Dark Tranqullityタイプ」等々ラベリングをすることで僕のようなオタクを釣り上げようとする訳ですが、このバンドはどこにも属さず、非常に正攻法というかオーソドックスというか、馬鹿正直にメロディアスなリフだけで勝負しようとしているんですよね。きっとこの辺がB!で70点になっちゃう理由なんだろうけど…。

しかしですよ。「メタルコアとメロデスは全然違うんだよ!」というオールドスクールなメロデス原理主義者からすれば、初期メロデス四天王が軒並み失速を続けるなか、ここまで色濃く「Melodic Death Metal」を具現してくれるバンドなんていません。
この不器用なメロデス職人ぶりこそ、今となっては評価されてほしいなあ、と思うのです。

で、今回は3rdアルバム「Above the Weeping World」の冒頭を切り裂く「Mortal Share」の動画をどうぞ。毎度の決め台詞で大変恐縮ですが、この曲↓を聴いて燃えない奴は男じゃねえ!!



ポロシャツでPV撮影に臨んだドラマー以外は完璧。(なんぼなんでも普段着すぎるわ…)

因みに新譜からのシングルも動画がポストされていましたが、変わらずに「これぞメロデス!」な佳曲でした。

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こんなページランクも付いていないようなブログでリンクしたり動画張ったりしたって、さしたる影響は出せないけど、アンダーグラウンドながらも志を持って活動を続けるアーチストを応援しようと思えば、お金を出して音源を買うことと、リンクを提供することぐらいしかできません。

ただ、その有難さは自分もECサイトを運営するようになって身に染みて感じるし、特に思い入れのあるジャンルでもあるので、今後もこんな感じの紹介を続けていくつもりです。

Melodic Death Metal:Insomnium Official Website
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by zakiryo | 2009-09-13 06:11 | Death / Gothic
2009年 07月 12日

Amon Amarth / Versus the World

僕ら日本人が「ヴァイキング」と聞くと、昔放送されていたアニメ「ビッケ」で見たような、角のある兜を被って、角のジョッキで酒飲んで的なイメージしか思い浮かびませんが、特にスカンジナビア半島の国々にとってはその歴史上重要な民族?生活様式?のようです。

で、メタルシーンのなかでは、闘いに明け暮れる?ヴァイキングの生き様を模したから?理由はよく分かんないのですが、とにかく「ヴァイキング・メタル」と呼ばれる一派が存在しています。

「ぷ。ヴァイキングメタルて」と、これまた日本人の感覚からすると思わず小馬鹿にしたくなるところですが…。

■ Amon Amarth / Versus the World

b0166043_2413749.jpg楽曲のスタイルだけを見れば、メロデスorブラックの流れにあるというか、メロデス化したMANOWARという感じで、Guのリフにしろソロにしろ、とにかくメロディがクサくてヒロイックというのが特徴かと思います。なので「ダサい」と常に表裏一体というか、力量のないバンドがやるとただただイタイだけのスタイルでもありますね。

ということで、Guを中心とした高い演奏技術と、そして何より(歴史上の)「ヴァイキング」への憧憬・敬意があって初めて成立するもの、それがヴァイキング・メタルなのです!

Amon Amarthは、そんなヴァイキングメタルを代表するバンドの一つで(って僕はこれとMithotynぐらいしか聴いてないけど…)、ライブのスタート時に刀と盾を持った人が出てきて戦うという寸劇を挟むぐらい、身も心もヴァイキングLOVEな男気溢れるバンド。(褒め言葉です)

どの曲を聴いても同じに聴こえる感は否めませんが、これ↓を聴いて燃えない奴は男じゃねえ!



なんかこう、思わず「僕も剣を持って戦場にいかなくちゃ!」と思ってしまうぐらいカッコいいですね。

しかし、これだけ小馬鹿にされそうな要素満載にも関わらず、曲と演奏で全てを捻じ伏せるというのが凄い。
日本では全然人気も知名度もないけど、動画の再生回数や評価の数を見ると、海外のメタルシーンではかなりの支持を集めてもいるようです。何気にキャリアも長いし。

因みに僕がこの「Versus the World」を買ったときは、「Viking Edition」とのことでお得な2枚組でした。Viking Editionて、もう本当に何でもアリですよね…。
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by zakiryo | 2009-07-12 02:43 | Death / Gothic
2009年 04月 17日

Edge of Sanity / Purgatory Afterglow

原田知世とEdge of Sanityを同じ感覚で聴いている人が、果たして日本に何人いるのか分かりませんが、とにかく今回の主人公はEdge of Sanityです。

1994年のメロデス勃興に大きく寄与したEdge of Sanity…というか、Dan Swanoとこのアルバムは、大袈裟でなく、この後のエクストリーム・ミュージックに多大な影響を与えた超重要な一枚なのです!

■Edge of Sanity / Purgatory Afterglow

b0166043_1531822.jpg80年代のLAメタルに代表されるように、HMって実はそんなにへヴィでもメタルでもないんですよね。
で、硬派な方々が「とにかく速くてへヴィな音楽を!」と、アンチテーゼとしてデスメタルは生まれてきたと思うのですが、如何せん音楽としての起伏に乏しく、また何だか知らないけど音質が悪いほどカッコいいみたいな風潮もあったりで、アンダーグラウンドから脱却できぬままに時は過ぎていたのですが、そこにメロディックなリフとソロを持ち込む、という一大発明がなされました。そうして生まれたのが、Melodic Death Metal、略してメロデスです。

メロデスが世界的な広がりを見せたのは、94年に今回取り上げるEdge of Sanityや、Dissection、In Flames、Dark Tranquillity、Amorphisなどなどが、一般メタルリスナーにも(主に音質面で)耐えうる作品を発表したのが契機かと思います。(Burrn!でも、この年にメロデス特集が初めて組まれたはず)

当時は「デス声」すら表現手法としてまだ一般的ではなかったので、「デスメタルにメロディックなギターが載って…」云々、活字でメロデスの説明を読んでもいま一つイメージ出来ずにいたのですが、そんな疑問に一発回答を突き付けるのが、「Purgatory Afterglow」の1曲目「Twilight」。
クリーンヴォイスで朗々と歌い上げて始まったかと思ったら一転、メロディックなリフとデス声に突入…と「これぞメロデス」な名曲なのです。

で、この「Twilight」はビデオがないので、同じアルバムからこちらも名曲の「Black Tears」をどうぞ。



曲は最高だけど、ビデオは最低の出来ですね…。
ただ、後にドイツのメタルコア番長Heaven Shall Burnや、Eternal Tears of Sorrowなんかがこの曲をカバーしていることからも、やっぱみんなこのアルバム聴いて影響受けたんだな、って思います。このリフは後世に残りますな。

そしてこのバンド絡みでもう一つ思い出深いのが、先ほどもちらっと書いた94年のB!メロデス特集に載った、Dan Swano(Vo、Gu)のインタビューです。
「なんでこのスタイルになったの?偶然?」という質問に対して、「違う。明確な意思を持ってこのスタイルをやっている」と答えていたのが、物凄く印象に残っています。
その当時、多くのメタルバンドはグランジっぽいスタイルを新しく入れては、浅はかな売れ線狙いになり果てるパターンが多く、さらにインタビューで「グランジっぽい?いやいや偶然だよ!」と嘘っぽいことを言っては消え去っていっており、それだけにDan Swanoの強い意志を含む言葉は本当に印象的だった。

そう考えると、Edge of 「Sanity」なのも意識してのことなのかな、とこれは勝手にですが、思っています。
なんつーか、「Insanity」の方がメタルっぽいじゃないですか?でも「Sanity」としたところに、Dan Swanoのインタビューと同じ「コントロールすることへの強い意志」を感じるというか。

ただ、この「Purgatory Afterglow」が後世にも残るような名盤だっただけに、アルバム1曲40分という実験的な次作「Crimson」を最後に、この時の布陣がバラバラになってしまったのが悔やまれます。
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by zakiryo | 2009-04-17 01:56 | Death / Gothic
2009年 03月 18日

Paradise Lost / Icon

非地元の大学を受験した人にとって、恐らく共通に思い出深い時間なのが「試験前日の夜」ではないでしょうか。
18~19歳の学生にとって、希望する大学に入れるかどうかはその後の人生を左右する大きな岐路。
馴染みのない土地のホテルで、この先の人生を賭ける!的な過分な意気込みで勉強したり思いを巡らしたり。きっとみんなそんな時間を過ごしたのかなあ、と。

で、東京から一人岡山のホテルに着いた僕が受験前日に何をしていたかと言いますと、↓こんなアルバムを聴いていました。

■ Paradise Lost / Icon

b0166043_237882.jpg1993年発表の4thアルバム。テンポの遅い楽曲に流麗で悲壮感のあるメロディを載せた「ゴシック・メタル」とというカテゴリを確立させたバンドであり、アルバムだと思います。メタル専門誌「Burrn!」では、よく「耽美的」っていう形容詞が使われるようになりましたね。(っていうかB!以外で「耽美的」なんて目にしたことないけど)

単純にアルバムの出来だけを比べれば、次の「Draconian Times」に軍配が上がりますが、ヨーロッパを中心としたシーンや、そして僕個人にとっても、与えたインパクトとしてはこの「Icon」のがデカかったと思います。

そしてこのアルバムで最も思い出に残る曲が「True Belief」です。直訳すれば「確固たる信念」とかでしょうか。

デロデロとした曲調のなか、薄汚く言葉を吐き捨てていくボーカルが「True Belief」と歌い上げる様は、人生を賭けた試験前夜の僕を高揚させるに十分でした。



このバンドのギターチームは本当にカッコいい。

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この曲のお陰もあってか、無事に大学に合格することができ、以降岡山でゴシックやデスメタルまみれの学生生活を送ることになりました。

と、同時に「確固たる信念」を胸に大学受験という困難を突破したことから、やっぱ信念は大事だ、信念を曲げちゃいけない的な暑苦しさをより深める契機ともなった気がします。(今振り返れば、それもまた健全な一つの過程であったようにも思うのですが)
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by zakiryo | 2009-03-18 02:51 | Death / Gothic