Tidal Wave

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2010年 12月 30日

今年聴いたアルバムBest3

あー。結局こっちのブログは年末まで放置してもうた。

でも年末だし、音楽オタクの意地で「アルバム of the year」的なエントリーだけは書くのです。去年に続き、今年もあまり新譜聴いていないので3枚だけですが、僕は以下のアルバムを良く聴きました。

No.1 Ellie Goulding / Lights
No.2 65daysofstatic / We Were Exploding Anyway
No.3 Lifehouse / Smoke & Mirrors


その他では、相変わらずAugust Burns Redもすげーよく聴いたかなあ。そしてガッカリ賞はサニーデイの新譜に捧げます。(サニーデイは言葉選びがあまりにも拙くて、昔の輝きが微塵もなくて悲しかった)

ということで、僕の今年一番印象に残ったアルバムはEllie Gouldingの「Lights」です。
僕にとっては「音楽として良い」という一線を越えて、本当に久しぶりに「時間と記憶が染みついたアルバム」になった気がします。(日本では全然ヒットしませんでしたけど…)

まあ、ぶっちゃけ「売れ線狙いの女性エレクトロ・ポップ」という説明で事足りる内容…ではあります。
ただ、父親の癌だったり、数年ぶりに見た満開の桜であったり、感情が揺れる出来事のなかで聴いていたら、何故か不思議と記憶に浸透する力がこのアルバムにはあったように思います。(完全に僕個人に起こった出来事に因るものだけど、音楽の良し悪しなんてこういう決して般化されない個人の感情が下すものですよね)

そして何より、歳を重ねるごとに、経験と引き換えに感情の襞のようなものを失いつつある今、その曲を聴くだけで情景や記憶がフラッシュバックする音楽と出会えたというのは、僕にとってとても幸せなことでした。2010年に聴いた音楽のなかでは、ぶっちぎりでEllie Gouldingの「Lights」が良かったです。

で、動画もそのEllie Gouldingで、Elton Johnのカバー「Your Song」をどうぞ。元が名曲なんでそりゃ卑怯だろ、と思いつつもこれがなかなか良いカバー。(つーかちょっと泣いた)



前回、自家感作性皮膚炎について書いて以降、皮膚炎絡みのキーワードでブログにアクセスしてくれる方がとても沢山いらっしゃいます。
つまりそれは「同じ皮膚炎で苦しんでいる方が沢山いる」証左なのか、と一人悲しい気持ちにもなります。

人が人生と呼ぶ時間のなかで吹く風は、基本アゲインストなのかもしれません。
皮膚炎であったり、他の病気であったり、悲しい出来事であったり、常に僕らに向かって来る向かい風のなかでも、来年は皆さんに多くの光が差し込むことを心から願っています。

みんな頑張れ頑張れ頑張れ頑張れー!!!
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# by zakiryo | 2010-12-30 03:26 | 雑記
2010年 06月 21日

Biffy Clyro / Blackened Sky

先日、HMV渋谷店の閉店がアナウンスされました。
HMVの旗艦店というだけでなく、渋谷タワレコと競争をしながら日本の音楽文化を引っ張ってきたと言ってもいい店だけに、驚きと寂しさを持ってこのニュースを聞いた音楽ファンは多いのではないでしょうか。っていうか、他のちっちゃい店舗全部閉めたとしても、この店だけは残さなきゃだめだろ…。

僕がまだ東京の制作会社で働いていた頃なので、もう6年以上も前の話になりますが、ビルの5階?6階?まで全部HMVで、特に3Fの洋楽ロックフロアは、試聴できるCDの枚数・幅広さでライバルの渋谷タワレコ店を大きく凌駕していたと思います。売上ではどうだったのか分からないけど、一ユーザーの感覚としては「日本一のCDショップ」と実感させられる店構えでした。

個人的に、どんなにネットでの情報量が豊富になろうと、大型ショップ店頭には敵わないと思っています。毎日しげしげとネットを見ていても、店頭に行って「あれ?このバンド新譜だしたの?」と知ることは多々あったし、その新譜を通して試聴できるのも店頭だからこそ。(違法DLは論外)

そして何より、ショップ店頭は未知の魅力あるアーチストとの出会いの場でもありました。
「誰これ?」と思いながらも試聴機のPLAYボタンを押して、すぐにレジに直行したこともしばしば。まだ知名度に乏しいデビュー直後、HMVで試聴して買って、その後メジャーになっていくアーチストも沢山いました。

Biffy Clyroは、そんな風にHMV渋谷店の試聴コーナーで知ったアーチストです。

Biffy Clyro / Blackened Sky

b0166043_3131080.jpgBiffy ClyroはUK出身の3ピースバンドで、フィジカルで汗臭い演奏にフックのあるボーカルハーモニーが載るという、いそうでいないスタイルが特徴です。この「Blackened Sky」は、2002年に発表された1stアルバム。

で、ジャケットを見て分かる通り、表情のない人形が並ぶ気味の悪い写真だし、CDケースの裏見てもメンバー写真は無いし、そもそもこのバンド名なんて読むの?と、HMV渋谷の店頭で「?」を並べながらも試聴してみたら、これがすげえカッコイイ訳です。当然レジ直行で、以後事あるごとに聴いたアルバムとなりました。(確か次の2ndもHMV渋谷で輸入盤を買った気がする)

その後、Biffy Clyroは若干のスタイルの変化を続けながらも4th「Puzzle」でここ日本でもぐんと知名度を上げて、今では洋楽ファンなら大抵の人が名前を知っている存在となった…はず。
最新アルバムもいい内容だったし、他のアルバムも好きだけど、個人的には今でも1stが一番好きなので、動画も1stからこちらをどうぞ。



音楽って、例えば35歳の今と、10年前の25歳の時に聴くのでは受け取り方が違うし、何より25歳の時に聴いてその音楽とともに、10年という時間を歩むことに大きな価値があると思っています。若い頃に聴いた音楽は、僕にとって全て大きな財産です。

だからこそ、沢山の新しい音楽との接点を作ってくれたHMV渋谷店をはじめとするCDショップには感謝だし、やはり無くなってしまうのを寂しく思います。
僕が一番CDを買ったのは、HMVの渋谷と新宿サウス(高島屋の中にあったお店)だったのですが、こんなに早く両方とも無くなってしまうなんてなあ…。
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# by zakiryo | 2010-06-21 03:17 | Alternative
2010年 05月 09日

Ablaze My Sorrow / The Plague

Twitterでやっている1日1曲ポストでは、一応仕事用アカウントなこともあってヘヴィなのは選びにくく、その反動でこっちではヘヴィでメタリックなアーチストを紹介していこうと思っております。(まあ、どっちもたいしたアクセスはありませんけど…)

っつーことで今回は「知名度はB級だけど実は格好いいメロデスを紹介しますよ」の2回目で、これぞB級!なAblaze My Sorrowであります。

※日本のビジュアル系バンドの話ではないので気を付けて!

■ Ablaze My Sorrow / The Plague

b0166043_1195613.jpgAblaze My Sorrowは96年デビューなので、まさに世界的な第一次メロデス勃興の波に乗って登場してきたバンドと言えましょう。当時を振り返ると、In Flamesとか後の一線級バンドに交じってAblaze My Sorrowレベルのバンドもボコボコ毎月登場してきていたように思います。UnanimatedとかGodgoryとか。いやー、いい時代だったぜ…。

今回ピックアップする「The Plague」は98年に発表されたセカンドで、確かB!では65点とかかなりの酷評を受けた記憶があります。ちらっと検索して一般リスナーの評価も読んでみたけど、どれもB!と同じ論調だし。

でもちょっと待って!これって本当にそんな酷いアルバム?

バンドは06年に解散をしてしまったそうなので今更という気もしますが、一部メディアに押されたB級の烙印を今こそ払拭すべく、全力を持って名誉の回復を目指したい。このアルバムは、初期メロデスシーンの良作です。デス声+メロディックなリードという、メロデスの基本フォーマットに収まってしまっていたがために当時は「その他大勢」に括られてしまったのだと思うのですが、曲そのもののクオリティが劣る訳ではないです。
っていうか、個人的には今でも頻繁に聴き返しているし、めちゃめちゃカッコイイと思っています。(このバンド・アルバムの何がそんなに否定されるのか、本当に分からない)

というのを実証すべく、「The Plague」の実質的な1曲目「The Truth is Sold」を。これ↓聴いて燃えないやつは男じゃねえ!



リズムチェンジを繰り返しながら疾走するリードギターがカッコイイ!こういうのこそ、メタル界のチョコバナナとも言われるメロデス本来の姿ですよ!

バンドは、このアルバムの後「Anger Hate and Fury」っていう、同じく疾走メロデス馬鹿一代的な名盤を残して散ってしまったのですが、もしバラバラになっても音楽を続けているのなら、またいつかAblaze My Sorrow名義でアルバム出して欲しいな。
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# by zakiryo | 2010-05-09 01:25 | Death / Gothic
2010年 04月 25日

R.E.M / Out of Time

東京にお住まいの方であればご存じと思うのですが、新宿以西を走る電車のほどんどは東西に伸びておりまして、南北への移動というのは思いのほか大変です。もちろんバスは走っていますが、東京の道路事情を反映して「いつやってくるのやら…」といった感じですし。

僕が通っていた高校は、自宅から見るとその「南北」な位置関係になってしまっていたため、東京に住んでいながらも片道30分近く自転車を漕いで毎日通学をしていました。今思えば、我ながら毎日よく通ったもんだよなあ、という感想しか出てきませんが。

で、その自転車通学の道中、いつもイヤホンで音楽を聴いていました。借りてきたレンタルCDをカセットテープにダビングしては通学途中に聴く、という繰り返しで、高校時代に聴いた音楽が今でも特別なものとして染みついている理由の半分ぐらいは、この3年間の通学路にあったような気もします。

ということで、今回はその通学時によく聴いていたR.E.Mの「Out of Time」です。

■ R.E.M / Out of Time

b0166043_3131811.jpgこうしてピックアップしておきながら、実はあまりR.E.Mについて詳しい訳でもなく、改めてウィキとか見てみますと、1980年にキャリアをスタートさせて、この「Out of Time」は7枚目のアルバムってことみたいですね。
随分と投げやりな紹介ではありますが、このアルバムが重要なのは、バンドにとっても全キャリア中最高のシングルセールスを記録することとなる「Losing My Religion」が収録されている点にあります。

歌われる詩がするする理解出来る訳ではない僕のような日本人にとって、このアルバムって退屈な曲も多いんだけど、「Losing My Religion」だけはメロディで聴き手を薙ぎ倒す魅力がありました。(あとShiny Happy Peopleも狂ってていいですね)

さっきも書いた通り当時はカセットテープだったから、つまらない曲をきゅるきゅると早送りする手間と時間は意外と大きくて、「面倒だなあ」と思いつつも、この曲を聴きたいがためにいつもウォークマンにこのアルバムのテープを突っ込んでいた気がします。



今回こうしてR.E.Mを取り上げたのは、このライブ動画を見ていた時に「あれ?俺この曲ほとんど歌えるじゃん…」と自分でもビックリしたことがきっかけでした。そういえば、高校時代よく聴いてたなあ…と。

因みに、R.E.Mで一番好きなアルバムは、インディー時代のベスト盤「Eponymous」です。
メジャーに移ってからの音は、歌詞優先というか、さっき書いたように言葉が分からない人にとっては理解し難い曲も多いですが、初期は溌剌としてメロディにも憂いがあってとても良いですよ。

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そして最後にちょっとだけ告知。
仕事で使っているTwitterアカウントで、毎日1曲ずつ音楽動画を紹介していっています。平日毎夕にポストしているので、もし良ければこちらも覗いてみて頂けると嬉しいです。

http://twitter.com/4cocoro
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# by zakiryo | 2010-04-25 03:19 | Alternative
2010年 04月 11日

Lifehouse / Smoke & Mirrors

父親のがん騒動に続き、今度は母親が目の手術を受けるとか受けないとかのドタバタのなか、再度東京出張へと行ってきました。

満開の桜を横目に、詰められるだけ詰めた予定を消化すべくあれこれ廻ってきたのですが、夜はいずれも友人に付き合ってもらっておっさんトークをしてきました。

って、「おっさんトーク」とかちょっと「ガールズトーク」っぽく書いてみましたけど、実際話してたのは「や~、最近人の名前が突然出てこなくなっちゃって」「あるある~」みたいな30代の切ない話な訳ですけど。
で、そんなおっさんトーク中で勧められたWingerと一緒にお土産で買ってきたのが、Lifehouseの新譜「Smoke & Mirrors」です。

■Lifehouse / Smoke & Mirrors

b0166043_20195183.jpgHanging By A Momentでチャート1位を獲得したり、華々しいデビューを飾ったのも今や昔。あっという間に、このバンドもデビューから10年ですよ。そりゃあ僕らも年取るよ…というのは横道に逸れますが、デビューすると同時に頂点に立ってしまったこともあって、その後はなんとなく徐々に下降線を辿っていた…ような気がしていました。個人的には。

でも、今回のアルバムは良いです。
「若いのになんでそんな切ないメロディ書くの?」という1stと比べると、今作はちょっと若々しいというか、アメリカンロックど真ん中な色合いが強まったけど、凄く良い。個人的には超気に入ってます。メンバーが増えたみたいだけど、それも良い効果を生んだのかしら。

ということで、動画もそのSmoke & Mirrorsから…と思って色々漁っていたら、めちゃくちゃ良いライブがあったのでこちらを。
曲は、3rd収録の「Better Luck Next Time」なのですが、Jason WadeだけでなくベースのBryce Soderbergの歌いっぷりがグッときます。不覚にも心動かされた名演。



「感情を込める」という、単純にして心を動かす唯一の術、ですね。

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今回東京に戻って、僕自身を含め35歳前後の友人と話をしていて「世代を繋ぐ」ということをぼんやり思いました。
以前このブログでも書いた父親のがんの話をしてみると、「俺もさあ…」と時間の終わりに向けた気持ちの整理がどの友人にも見えるし、一方では(これは僕自身は該当しないけど)女性であれば肉体的に子供を産むか・産まないか、の岐路にも立つ。

もちろん人によって違いはあるけれど、それまでは任意の選択的なものが、35歳近辺になると強制的に世代を繋ぐ役割が巡ってくるのかな、と。(ってこの内容自体、友人が話していたことだけど)

「この歳にもなって」なのか「この歳だから」なのかは分からないけど、今更ながらに「経験しなければ分からないこと」というのはあるものだな、とこの2年は何度も何度も思います。例えば「親孝行」なんて道徳的な価値基準で測られるものじゃなくて、「今しかできない」ことなんだから、生きるためにご飯食べたりウンコしたりするのと同レベルのことですよね。
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# by zakiryo | 2010-04-11 20:22 | Alternative