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2010年 03月 28日

Manic Eden / Manic Eden

すっかり懐古主義的な色合いに染まる当ブログでございますが、今回も94年に遡りまして、ex.Whitesnake等のAdrian Vandenbergが結成したManic Edenを取り上げたいと思います。Manic Edenは、メタル村の皆さんですら忘れているであろう、地味ながらも良いバンドなのです。

■ Manic Eden / Manic Eden

b0166043_3345035.jpg先述の通り、このバンドはGuのAdrian Vandenbergを中心に、その脇をRudy SarzoとTommy Aldridgeが固めると言う、メタル村的には「スーパーバンド」とまでは言えないまでもB!の表紙&巻頭記事を飾るぐらいのメンツ。VoのRon Youngもなかなかいい歌を歌っておりました。

Adrian Vandenbergっつーと、メロディアスなギターを弾く人ってイメージがあったのですが、このManic Edenはジミヘンフォロワーっぽいブルースロック路線で、それが個人的にはドストライク。
しかし、どうもその路線が世間的にキャッチャーも取れないような暴投となってしまったらしく、今のところセルフタイトルの1stだけで活動を終えてしまっています。レコファンとか行くといつも100円とかで中古盤が売られていたりするし、個人的に好きなバンド・アルバムだっただけに切ないんですよね…。

で、唯一のアルバムとなった「Manic Eden(S.T)」のなかで一番好きなのが、「Ride The Storm」というバラードです。

Ride The Wind, Ride The Storm
Take your life in your own hands
Cause you know each man is born alone

東京を離れて、大学のある岡山で一人暮らしを始めるって時だったので、当時はこのサビの歌詞が拠り所みたいになってました。



良い曲だわ…。因みに、このアコースティックライブは横浜そごうで収録してた伊藤政則の番組ですよね。これも懐かしい…。

今となって考えれば、仕送りもらっている学生の一人暮らしなんて「own hands」でもなんでもないけれど、当時の身の丈で、自立とか成長とかっていうあやふやなものを精一杯追おうとしていたことは間違いなくて、この曲を聞くたびに、初めて一人暮らしをした街の4月の光景を思い浮かべます。

あー。でも早く自分の手で人生の風や気流を捕まえないとな。仕事頑張ろう。
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# by zakiryo | 2010-03-28 03:36 | HM / HR
2010年 03月 08日

Ellie Goulding / Lights

先週の後半から、1年ぶりぐらいに東京に戻りました。
基本、仕事目的の「出張」ではあったのですが、1年ぶりということもあったのでちょっと滞在を長くして帰省も兼ねてしまおうと。

で。東京滞在中、待ち合わせの時間調整でタワレコに行ったらこの人の曲が流れており、「無駄遣いはしないぜ!」という気持ちも虚しく、あっさり購入をして北海道に戻ってきました。

■ Ellie Goulding / Lights

b0166043_058749.jpg最近の新人さん事情が全く分からないのですが、どうやらこのEllie Gouldingは、BBCのSound of 2010の第1位に選ばれた人なんだそうです。(過去、ADELEとかMIKAとかが選ばれたやつですよね?)

音について、「フォークトロニカ」っていうカテゴライズで語られているそうですが、個人的には「んー。そうかな?」って感じ。ポップミュージックど真ん中、女性Voモノとして何か目新しくて革新的な要素がある訳ではないと思います。
ただ、そのポップミュージックど真ん中路線で堂々と勝負できるだけの魅力的なメロディラインは、やはり非凡とも思います。歌メロが、ちょい捻り気味でクセになるんですよね。

僕がタワレコで耳奪われたのは、この↓This Love (Will Be Your Downfall)だったのですが、他の曲も良いです。



そんな今回の出張&帰省ではいろいろありまして、実は昨年末、父親に直腸がんが見つかって手術をしていた、ということも今になって初めて聞かされました。

転移はしていない、ってことなので今は過去形で流していい内容と思うのですが、祖父母がいずれも長寿だったので、自分のなかでは「ウチの両親も長生きすんだろ」と勝手に決め付けていたところがあって、それだけに驚いたし、やはりショックでもありました。またね、そういう時に限って父親も羽田まで車で送ってくれたり、「お茶飲んでいく?」とか普段は言わないようなこと言い出したりするし。

これまでは意識したことのなかった「時間の終わり」が忽然と姿を現すと、「今のところ転移していない」という理性があっても、「羽田のゲートで分かれた姿が最後になるかもしれない」っていうリアルな恐怖感はぬぐい去れないものですね。

しかし、「時間は有限である」なんて当たり前のことなのに、なんでいつもこうして終わりが見えないと身を持って理解することができないんだろう。
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# by zakiryo | 2010-03-08 00:59 | POP
2010年 01月 31日

Scorpions / In Trance

ここ最近でびっくりしたことと言えば、ひとつはクリスチャン・デスメタルバンドのBelieverがいつの間にか復活してアルバム出していたこと(B!のレビューが「良く分からないけど昔よりは良い」とかなんとか、すげー適当で笑った)、そしてもうひとつは大ベテランScorpionsの活動休止のニュースです。

AC/DCとかMotorheadとかと同じで、解散とか休止とかっていうイメージとは無縁だっただけにかなり驚きました。
とても好きなバンドでアルバムも揃えていたし、こんなタイミングだけどエントリーとして取り上げてみようと思います。

■ Scorpions / In Trance

b0166043_8342938.jpgScorpionsは65年にドイツで結成された5人組のバンドで、45年もキャリアがある大ベテランです。
いやしかし、改めて書くとキャリア45年ってすげーよなあ。その間ずっとそれなりのポジションにいるし、そんなバンドさっきも書いたAC/DCとこのScorpionsぐらいじゃないかなあ、と思います。(ちょっと考えてみたけど他に思い浮かばなかった)

で、このScorpions。恐らく海外ではベルリンの壁崩壊&Wind of Changeのイメージが強いかと思うのですが、日本の場合、一部のメディア…というかB!の影響でウリ・ロート時代の方が人気が高いかもしれません。
僕も熱心なB!読者だった頃、紹介記事に影響されてはコツコツと初期のアルバムを揃えたものです…。

彼らのカタログを初期から聴き進めてみると、確かにウリ・ロートの脱退を機にかなり音楽性は変わっていて、大雑把に言うと、初期→陰のあるハードロック、ウリ脱退後→キャッチーなアメリカンハードロックって感じでしょうか。僕はどの時代も好きですが、B!を熱心に読むようなHR/HMファンには、確かに初期の音の方が好まれるような気はします。

個人的には、アルバムなら94年の「Pure Instinct」、楽曲なら「Taken By Force」収録の「Born To Touch Your Feelings」が特に好き。「Born to~」は、曲の最後に日本語を含むいろんな言語でのポエトリーリーディングがあるのですが、それがいいんですよね。(同アルバムには、インギーもカバーした「The Sails Of Charon」も収められています。この曲はリフがちょーカッコイイ)
でも今回こうしてエントリーを書くためにあれこれアルバムを聴き直してみたけれど、良いアルバム・良い曲の多い、歴史に名を残すバンドだと改めて思いました。まさに「Born To Touch Your Feelings」な稀有なバンド。ぜひB!誌には、今後も若いリスナーを洗脳し続けて欲しいものです(良い意味で)。

そんな名曲群のなかから、動画は「In Trance」収録の「Life's Like A River」をどうぞ。79年に東京で行われたライブ映像だそうです。



これぞウリ時代の真骨頂!って感じ。演歌みたいだ。

今回活動休止のアナウンスは出ましたが、最後に新譜とワールドツアーでがっちり金儲けはしていくようですし、老後の蓄えぐらいは作っていってほしいですね・笑
日本もラストツアーに組み込まれるようなら、最後にKlaus Meineのカウベル聴きに行こうかな。

まあ、活動休止ってもメンバーが亡くなったとか悲しい理由ではないし、とにかく「お疲れさまでした」ですね。
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# by zakiryo | 2010-01-31 08:36 | HM / HR
2010年 01月 24日

August Burns Red / Constellations

夜9時ぐらいを過ぎてから、会社のなかで同僚とする無駄話って面白いじゃないですか。夜も更けてきたなか、残業中にダラダラとする無駄話には、いつもより3割増しぐらいの面白さがあるような気がします。

まだ僕が東京の制作会社で働いていた頃、いつものように皆で残業して、これもまたいつものように仕事から無駄話にシフトしていったのですが、ふと「どんな異性がタイプか」というコンパとかでありがちな話題になりました。
個々「そうね~例えば~」と話していくなか、同僚の既婚女性が「音楽でも映画でも文学でも美術でも何でもいいんだけど、なにか一つ強い興味を持っている人が良い」と。

残業中にグダグダ話すのなんて毎日のことだったし、その日のやりとりも詳細はさっぱり覚えてないけど、このひと言だけは「なるほどな」と思えて、今でも強く印象に残っている言葉だったりします。

同僚が挙げていた音楽や映画や文学を括るとすれば「芸術」です。で、その芸術に人々が集う理由とは、僕は内省であると思うのです。

今日はそんな前振りでAugust Burns Redを取り上げます。

■ August Burns Red / Constellations

b0166043_4303190.jpgAugust Burns Redは、アメリカ出身の5人組のメタルコアバンドで、去年出た「Constellations」が3枚目のアルバムになります。
僕は前作「Messengers」からアルバムを聴きだしたのですが、前作はいかにもハードコア畑出身と思わせるブレイクダウンが曲の随所に出てきていたので、メタル+ハードコアのお手本というか、メタルコア見本市のようなアルバムだな、と個人的には思っていました。(ただし、クオリティはめちゃめちゃ高い)

もし仮に「メタルコアってどんな音?」と聞かれることがあれば、真っ先に名前を上げたいアルバムというか。

それに比べると新譜「Constellations」は、特徴的なブレイクが少なくなって、よりメタル寄りな内容と思います。ギターの泣きっぷりは相変わらずなので、胸を張ってメロデスファンにもお薦めできる良盤です。ヘタにクリーンボイスを入れたりしていないのも、個人的にはプラス。(Between the Buried and MeのVoがクリーン声でゲスト参加しているけど、これはあまり嵌まってないかな)

で、動画は新譜からシングルカットされたこちらを。メンバーの演奏してるフリがちょっとダサい…という気もしますが、これ↓を聴いて燃えない奴は男じゃねえ!!



前作に収録されている「Back Burner」もめちゃめちゃカッコいいので合わせてこちらからどうぞ

そして話は冒頭の「芸術と内省」に戻る訳ですが、このAugust Burns Redって、こんなマッチョなお兄ちゃんがゴリゴリの音鳴らしておりますが、実は敬虔なクリスチャンなのであります。
と、ここで彼らの信仰を持ちだしたのは、信仰の是非やカテゴリとしてのクリスチャンロックを語るためではなくて、この力強い音が薙ぎ倒そうとしているのは他人じゃなく、内なる自己であるということの最も分かりやすい例と思ったから、です。(隣人愛を信仰する人間が、他者への攻撃性をおおっぴらなステイトメントとして出すはずがない)

人々が芸術に集う理由をさっきは「内省」とひと言で書きましたが、もうちょっと突っ込んで書けば、「良く在りたい理想」と「実際の自己」の距離、ギャップなんだと思っています。自己との距離を測り、ギャップを埋めようとするところにこそ芸術への発露がある…のだと思っています。
もちろん今はファッション・外向きな理由で映画や音楽を楽しむ人もいますが、内省を出発点とする人とは明らかに対象に向き合う深さが違う。

30半ばを迎えたいいおっさんが「自己嫌悪」云々言うのもどうかと思うけど、August Burns Redのように、内にいる自己をボコスカ蹴り上げてくれるバンドや音楽というのはいつになっても僕にとっては大事。そして、これこそが芸術なんだと思います。
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# by zakiryo | 2010-01-24 04:38 | Death / Gothic
2010年 01月 10日

65daysofstatic / One Time for All Time

だいぶ遅くなってしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。こちらのおまけ音楽ブログも、引き続き今年も宜しくお願い致します。

さて。2010年1回目のエントリーは65daysofstaticです。新譜が3月?に出るだか出ないだか、らしいので、今取り上げるのはタイミングとして不正解ではありますが、最近mixiのコミュニティにポストされていた新曲のライブ動画を見て、うむむ、やっぱりこのバンドは凄いな、と。

で、改めてYoutubeでライブ動画漁ったら、やっぱり65daysofstaticは凄かった。

■ 65daysofstatic / One Time for All Time

b0166043_6542456.jpgこのバンドが紹介される時、必ず言われるのが「Mogwai meets Aphex Twin」という形容でして、両者を知っている人であれば、ほぼそれで説明がつくポストロックバンドです。(轟音ポストロックにアタックの強いブレイクビーツが載るって感じ)

ポストロックって日常の揺らぎを越えた、ある種「宗教的」とも言える空気感があるじゃないですか?(とここは強引に話を進めます)

65daysofstaticは、数多犇めくポストロックシーンの中でも特に、一瞬にして、そして軽やかに神々しいまでの空気感を作り出す力を持っています。このバンドの手にかかると、日常から非日常へのスイッチが一瞬にして切り替わる。

新入社員研修で「政治と宗教には触れるな」と真っ先に言われる通り、音楽のレビューで「宗教的」とか「神々しい」とか書くのも如何なものかと思う反面、こういう動画↓を見ると、僕の貧弱な語彙ではそれ以外に当て嵌められる言葉が見つかりません。

このRadio Protectorは、徐々に曲の熱量が増していく、このバンドでは珍しい路線の曲だけどドラムが炸裂してからの展開が圧巻。



ただ、返す返すも3rdアルバムの出来は残念なんですよね。サウンドプロダクションのしょぼさが雰囲気を根こそぎ殺してて。新譜出す前に、3rdを別のエンジニアで作り直して欲しいくらいだわ。
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# by zakiryo | 2010-01-10 06:55 | Post Rock