2015年 12月 31日
今年も唯一このブログを更新する年末がやってきました。 昨年同様「今年、私が聴いた」という括りでアルバムベスト5を書いていきます。なお特に順位の優劣はなく、今年は全てメタル系になっています。 ■Asenblut / Von Worten Und Taten ドイツ出身のバンドで、音楽性を大ざっぱに言ってしまうとAmon Amarthフォロワーといった感じ。このVon Worten Und Tatenは2013年発表の2ndのようです。(HMVのセールでたまたま拾っただけなのでよく知らない) で、冒頭からいきなりフォロワー扱いをしたものの楽曲のクオリティはかなり良くて、名前を出したAmon Amarthのファンだけでなく、メロデス/ペイガン辺りを聴く方には広くお勧め出来る熱いアルバムです。聴いていると謎の元気が湧いてくる…! ■Astronoid / Stargazer 昨今のBlack MetalにはShoegazerっぽさを加えたBlackgazeと呼ばれるジャンルがありまして、このAstronoidもBlackgazeとして紹介されることが多いようです。 Stargazerは実質2曲しかないepだけど、この2曲がいずれも素晴らしい出来栄え。リフや楽曲はBlack Metalと言って差支えないだけの力強さを持ちつつ、一方ではノーマル声のボーカルがふわふわと浮かぶ、ごく限られた界隈では流行のスタイルなのかもしれないけど、頭一つ抜けた才能を感じさせるものがあります。 特に3曲目「Lightspeed」冒頭のギターがめちゃくちゃカッコいいんですよ。空間を切り裂く!みたいな感じで。 来年にはフルアルバムが出るらしいので、話題になった暁にはなんちゃってアーリーアダプターとして「俺このバンド前から推してた!」ってデカい顔をしたいな、と思っています。(マウンティング対策用テキスト) ■Black Monolith / Passenger 昨年、ブログ各所で年間ベストに挙げられていたのをきっかけに知った1枚。 まず何といってもCascadian blackened hardcoreっていうジャンル名がカッコいいですよね。かつてこれほど厨二マインドを刺激するジャンル名があっただろうか…。 で、たくさんの方が年間ベストに挙げるだけあって、ハードコアの突貫力とブラックメタルのフックという、それぞれのプラス面が合わさった良作です。イライラと仕事してる時によく聴いてました。NYPでDL出来るのでぜひどうぞ。 ■Septic Flesh / The Great Mass 2011年に出たアルバムを今になって中古で拾い、聴いてみました。 このバンドってキャリアがかなり長いんですよね。大学生の頃に初期2~3枚を聴いたことがあって、個人的には実に15年振りぐらいに聴く新しいアルバムです。 で、その初期のアルバムは「愛すべきB級メロデス」みたいな擁護が精一杯な感じで、特別良い印象が残っていた訳でもないのですが、久しぶりに聴いたこのアルバムは何これすげーいいやん、と。15年の時間を経てSeptic Fleshはメジャー感溢れる良いバンドになってました。月並みではありますが何事も継続でありますね。 なおアルバムの中ではストレートなメロデスチューン「Rising」から終盤にかけての流れが圧巻。 ■Slugdge / Gastronomicon Bnadcampをふらふらして見つけたバンドの2nd。メロデスと単純には言い切れない、プログレッシブな一面も持つバンド/アルバムなんですが、個人的には年間ベストはこれかなっつーぐらい良い内容です。 あまり同意は得られないかもしれないけど、Mastodonがメロデス/ブラックメタルをやりました的な感じ。 アルバムの中では1曲目のイントロから続くタイトルトラックが特に素晴らしく、サビのトレモロリフだけでも聴いてみて欲しいです。 今年発表された3rdと合わせてNYPでDL出来ますので、ぜひぜひどうぞ。 上記の他には、つい最近聴いたばかりだったので選外にしましたが ・Ellie Goulding / Delirium ・Enshine / Singularity も良かったです。 ********* あと今年の大きなニュースで言えば定額制音楽サービスの台頭ですよね。私もApple Musicを利用していますが、音楽との接し方が大きく変わったと感じています。個々のアルバムに対する愛着がゼロに近いまで薄れて、刹那的な消耗品のようになってしまった、というか。 当たり前の話ですけども、1秒の音楽を聴くには1秒の時間が必要で、しかも何度か繰り返し聴かなければ理解も愛着も持てません。 人が持つ時間というリソースに対して、定額制音楽サービスは過大すぎるんですよね。たぶん。 今年のある時、シャッフルで大学時代に聴きまくっていたZenoのこの曲↓がかかったら「うおー!Zenoやんけ!やっぱめっちゃいいわ!」とテンションぶち上がったのですが、今年新たに出会ったアルバム/曲が、将来Zenoと同じようになるかって言ったら、恐らくそうはならない。 高校・大学時代とか聴きたい音源を金銭的な理由でたくさん諦めてきたけど、その一方で「我が人生の1枚」みたいなアルバムもたくさんあって、果たして今とどちらが幸せなんだろう、と考えてしまいますね。便利なんだけど来年はApple Music使うの止めようかなあ…。
by zakiryo
| 2015-12-31 16:30
| 雑記
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