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2017年 12月 31日

2017年に聴いたアルバムBest5

諸事情でだいぶ遅い更新になりましたが「今年、私が聴いた」という例年同様の基準でアルバムBest5を書きます!
そして2017年は良いと思えるアルバムがたくさんありました!俺の感受性は死んでなんてなかったんや!エモーション イズ ネバアアーーダアアイッッ!

■While She Sleeps / You Are We

1枚目はイギリス出身のメタルコアバンドWhile She Sleepsの「You Are We」です。

このバンドの特徴は、配分が多くて滅茶苦茶アツいコーラスパートでありましょう。スタイルとしてはAlexisonfireに近い。
メタルコアはとにかく差別化が難しくて「ダルいリフ弾いてブレイクダウンしてるだけやろが!!」みたいなバンドも腐るほどおりますけれども、While She Sleepsは一聴して確実に耳を捉える特徴と魅力があると思います。こういう何かを乗り越えるための力や強さを与えてくれる音楽というのはホントに素晴らしい、と40歳を超えた今なお素直に思わせてくれる有難さよ。
因みに動画を貼った曲ではBring Me the Horizonのボーカルがゲスト参加してるけど、曲の出来とバンドメンバーのコーラスが優秀過ぎて別にこれゲストいらんかったのでは。

あとAlexisonfireは再結成したなら早くアルバム作ってくれー。




■Arctic Monkeys / AM

2枚目はArctic Monkeysの現時点での最新作「AM」です。

このバンドのアルバムだとパンキッシュな曲で畳みかける1stが一番好きで、以降アルバムを追うごとに曲が遅くなってその魅力を失っていったように感じておりました。

しかし!このAMは1st以降で目指していた方向がついに結実した、退廃的でニヒリスティックな空気と魅力が詰まった傑作です。
ロキノン等の音楽雑誌で「セクシーさが~」といった表現をたまに目にしますが、個人的にはこれさっぱり理解できなかったんですよね。何やねんセクシーって、と。ただ、このアルバムを指してセクシーと言うのならば私にも分かる。
興奮や力強さを与えてくれる訳でも哀愁や内省を与えてくれる訳でもない、日常や感情ではなく美学みたいなものに根差し、そして音楽での表現を目指した珍しいベクトルのアルバムだと思います。




■Petal / Shame

3枚目は今年の「夕焼け黄昏枠」としてPetalのデビューアルバム「Shame」です。

拙い演奏に女性Voが載る、何の変哲もないよくあるEmoバンドでアルバムもそんな絶賛するような出来ではないのですが、動画の曲はめっちゃ好き。この曲があるから選出をしました。

2018年もきっと同じように何の変哲もないEmoバンドのアルバムを聴きつつ、翌月には忘れてしまうような事象でいちいち苦悩するんだろうけど、結局のところ私にとってはそれが身の丈にあった「生きる」ということなんだな、とも感じます。
Arctic Monkeysとは正反対に、日常と感情に根差した普遍的な良さがあるアルバムです。




■Slash / World on Fire

4枚目はSlashの現時点での最新作「World on Fire」です。

Use Your IllusionからリアルタイムでSlashの音源聴いてきておりますけれど、ほんとこの人は安定していい曲・いいアルバムを出しますよね。現役感がいつになっても色褪せない。
World on Fireも安心の出来栄え、っつーかキャリアの中でも1、2を争う良いアルバムだと思います。

Slashって今何歳なんだろう、と思ってwikiみたら「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」の65位ってあったけど、個人的には5本の指に入るギターヒーローだわ。(因みに年齢は52歳だそうです)




■Into Eternity / Buried In Oblivion

そして最後に挙げるのが今年一番印象に残ったアルバムInto Eternityの「Buried In Oblivion」です。

2004年発表のアルバムなんで果てしない今更感がありますが、これとんでもなく素晴らしくないですか?たまたまアマゾンのバーゲンコーナーで見つけて試聴してみたらあまりの出来でたまげてしまった。

動画を貼ったアルバムラストの2曲を聴いてもらえば分かる通り、卓越した演奏技術に伸びのあるボーカル、そしてプログレッシブな曲展開と、もうこれImages and Wordsに匹敵するでしょ、ってぐらい凄い。世が世ならテクデス/Djentの源流として大きな名声を得ていても不思議ではないクオリティだけど、そこまで有名って訳でもないですよね?何故?私が知らなかっただけなんか…。

10年以上前のアルバムだけど、テクデスを熱心に聴いている方にぜひお試し頂きたい大傑作です。



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あと2017年は、音楽を楽しむコツは「フィジカルを買う」ことにあると完全に悟りました。

いや正確に言うと「お金・予算」という制約が重要で、手持ちの予算でどのアルバム買おう、と悩んだりお得なCD探したりってのがまず楽しいし、その制約があるから何度も繰り返し聴いてそのアルバムに愛着も湧く。アナログのエサ箱漁ってる人たちだって、あれ宝探しみたいなもんで変な脳内快感物質ドバドバ出てるでしょ。

どこまでを「音楽を楽しむ」定義に含めるかってのもありますが、私個人の経験で言えばサブスクは音楽を聴くこと自体が楽しくなくなってしまいました。フィジカルの購買とセットで音楽に接してきたおっさん世代としては、老害だ時代遅れだと馬鹿にされてもいいから、もうこのスタイルで行こうと思う1年でありました。

そしてこれは私自身が(商材は異なりますが)零細小売をしているので完全にポジショントークと自覚して書きますが、サブスクが栄えたとしても利益はアップルとかグーグルとかSpotifyとかごく少数のグローバル企業に集約されるだけなので、それよりももっと広い裾野で、大小様々な会社や個人が音楽に関わる形でご飯が食べられるようになる方がいいな、とも思います。

特に小売りは「無駄な中間搾取だ!女衒だ死ね!アーチストとリスナーが直接繋がればいい!」などなど散々なことを言われがちなポジションですけど、40歳を超えて気軽に人生の方向転換が出来ない立場になると、それでご飯が食べられる人もいるんだからいいじゃない、と思うようにもなりますし、音楽で言えば小売店が色々と情報提供をしてくれたり、ひとつの文化みたいなものを作ってきた面もありましょう。フィジカルを買うことで自分も楽しいし、市井の人々の生活の糧にも繋がるなんていい話じゃないですか(AxCx感)。

と、このようなロジックをもって2018年も音源購入という無駄遣いを正当化しつつ、音楽を楽しんでいきたいと思う次第です。

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by zakiryo | 2017-12-31 21:09 | 雑記