2009年 07月 12日
僕ら日本人が「ヴァイキング」と聞くと、昔放送されていたアニメ「ビッケ」で見たような、角のある兜を被って、角のジョッキで酒飲んで的なイメージしか思い浮かびませんが、特にスカンジナビア半島の国々にとってはその歴史上重要な民族?生活様式?のようです。 で、メタルシーンのなかでは、闘いに明け暮れる?ヴァイキングの生き様を模したから?理由はよく分かんないのですが、とにかく「ヴァイキング・メタル」と呼ばれる一派が存在しています。 「ぷ。ヴァイキングメタルて」と、これまた日本人の感覚からすると思わず小馬鹿にしたくなるところですが…。 ■ Amon Amarth / Versus the World 楽曲のスタイルだけを見れば、メロデスorブラックの流れにあるというか、メロデス化したMANOWARという感じで、Guのリフにしろソロにしろ、とにかくメロディがクサくてヒロイックというのが特徴かと思います。なので「ダサい」と常に表裏一体というか、力量のないバンドがやるとただただイタイだけのスタイルでもありますね。 ということで、Guを中心とした高い演奏技術と、そして何より(歴史上の)「ヴァイキング」への憧憬・敬意があって初めて成立するもの、それがヴァイキング・メタルなのです! Amon Amarthは、そんなヴァイキングメタルを代表するバンドの一つで(って僕はこれとMithotynぐらいしか聴いてないけど…)、ライブのスタート時に刀と盾を持った人が出てきて戦うという寸劇を挟むぐらい、身も心もヴァイキングLOVEな男気溢れるバンド。(褒め言葉です) どの曲を聴いても同じに聴こえる感は否めませんが、これ↓を聴いて燃えない奴は男じゃねえ! なんかこう、思わず「僕も剣を持って戦場にいかなくちゃ!」と思ってしまうぐらいカッコいいですね。 しかし、これだけ小馬鹿にされそうな要素満載にも関わらず、曲と演奏で全てを捻じ伏せるというのが凄い。 日本では全然人気も知名度もないけど、動画の再生回数や評価の数を見ると、海外のメタルシーンではかなりの支持を集めてもいるようです。何気にキャリアも長いし。 因みに僕がこの「Versus the World」を買ったときは、「Viking Edition」とのことでお得な2枚組でした。Viking Editionて、もう本当に何でもアリですよね…。 #
by zakiryo
| 2009-07-12 02:43
| Death / Gothic
2009年 07月 06日
Beat UKのことをつらつら書いていたら、俄かに思い出しました。Altern 8のことを。 ■ Altern 8 / Full On..Mask Hysteria 90年代初頭のUKで、防塵マスクを付けた怪しい2人組がアタックの強いテクノを撒き散らしていた…というのがAltern 8のだいたいの説明…というか、当時はそのぐらいしか情報がなかった。前回も書いたようにBeat UKは全く日本語での説明が出てこなかったので。 で、今ふと名前を思い出してググってみると、「Oldskool Hardcore Rave」だそうで、唯一のアルバムである「Full On..Mask Hysteria」も去年再発されているようです。 因みにHMVのレビューでは「このアルバム『Full On .. Mask Hysteria』は当時全英チャートのトップ10にも入った名盤中の名盤!この作品が当時のダンスミュージックシーンや社会へ齎した影響は計り知れず、ここ日本でも多くの信者が存在している。正真正銘、レイヴカルチャーの金字塔的作品なのだ」だって。本当なのかしら…。 今回は代表曲「E-Vapor-8」の動画を張っておきますが、やっぱり90年代初頭の「ジュリアナ東京」的な匂いがしますね。 あ~当時のBeat UKって、こんな怪しいクリップがずっと流れてたわ。今改めて聴いても怪しくてカッコいい。 #
by zakiryo
| 2009-07-06 04:56
| Electronica
2009年 07月 05日
まだネットがなかったその昔、洋楽の情報を集めるのはとにかく大変だったんですよ、とStone Temple Pilotsのエントリーでも一度書きましたが、洋楽情報難民時代にTVKと並んで貴重な情報源だったのが、深夜に放送されていた「Beat UK」です。(その後「The Beat」に名称変更) 番組内のナレーションもテロップも全て英語という構成だったので、特に高校生の頃は「何が何だか…」という敷居の高さを感じつつも、番組内で流れるPVは本当に貴重な情報でした。 チャートのカウントダウン以外にも、Live映像や注目のニューカマー?的なアーチストが紹介されていて、この番組をきっかけに聴くようになったバンドは本当に多かった。番組内で紹介されるアーチストの先見性も高くて、ここで初めて知ったバンドが、後日どかーんとブレイクすることも多々あったような気がします。 で、今回のエントリーは、そのBeat UKで初めて知ったバンド、Lostprophetsです。 ■ Lostprophets / The Fakesound of Progress The Fakesound of Progressは、2001年発表の1stで、音楽性を簡単に言ってしまうと「Linkin Park系」ってところでしょうか。ミックスチャー風味の楽曲にメロディアスなボーカルと絶叫が乗るスタイルを、Linkin Park同様にツインボーカルで演奏しております。 アルバムを発表する毎にアグレッション↓メロディ↑という変化をしてきているようにも思いますが、このThe Fakesound of Progress、特に冒頭の「Shinobi vs. Dragon Ninja」が滅茶苦茶なはっちゃけぶりで個人的には大好き。(日本人からすると「Shinobi vs. Dragon Ninja」ってどんな対立構造やねん、とは思うけど) 先述のBeat UKで、初めてこの曲のライブを見たのですが、絶叫パートを担当するTurntableの人がのたうち回りながら絶叫していて、「なんてカッコいいんだ!」と思ったのを鮮明に覚えています。 と、そんなことで今回は「Shinobi vs. Dragon Ninja」のライブ映像をどうぞ。これ、モッシュが凄い。 Linkin Park同様、こういう曲はブレイクスルーを後押ししてくれるようでいいですね。今月も頑張ろう。 #
by zakiryo
| 2009-07-05 06:05
| Alternative
2009年 06月 27日
メール読みマウス~メール読みマウス~メール読みマウス~♪ ということで、最近カリカリしたときなどはsakusakuの動画を見て気分転換をしています。(メール読みマウスって何じゃい?という方は、こちら↓をどうぞ) あかぎあいMC時代は、それほどブレイクしたって感じではなかったけど、この頃が一番おもしろかったんじゃないかなあと思いますね。日向夏とか懐かしい。 そして話は、sakusakuのMC繋がりで今回の主役、木村カエラへ。 ■木村カエラ / Scratch 木村カエラと言えば、今では誰もが知るアーチストですが、そのきっかけとなったのは上述のsakusakuであることは有名な話。(デビュー曲の「Level 42」の「42」は、sakusakuを制作するTVKのチャンネル数から取ったもので、彼女なりの感謝を表したものらしいです) sakusakuを見ていた人間からすると、当時は「CDデビュー?アイドルの多角化路線的な?」とかなり眉唾で眺めていたのですが、すぐにsakusaku云々は関係無しに、その作り出す音楽の力でメキメキと評判を上げていったように思います。 個人的にはsakusakuのMCとしてもそんなに好きじゃなかった、ってこともあって3rdの「Scratch」が初めてちゃんと聴いたアルバムだったのですが、それまで持っていた「どうせ…」という気持ちを一蹴させられる、充実した出来栄え。 曲によって作曲する人がコロコロ変わっているので、「彼女としての個性がどこにもない」といった批判を雑誌等で見たりもしたし、それは甘受しないといけない意見なんだろうなと思いつつ、ただ、僕は「ホントに音楽が好きな女の子なんだな」っていう誠実な印象を受けました。2007年に購入したアルバムのなかでも、TOP3に入るぐらいよく聴いたアルバムです。 この「L.drunk」って曲は、ex.BOaTのAxSxEが作曲していて冒頭のギターも丸出しなんですが、やっぱこの人カッコいいギター弾きますね。(そしてドラムはtoeの柏倉という地味に凄い面子) しかし、「リルラリルハ」のPVで見られるすっぴんの木村カエラはあまりにも可愛すぎる。 #
by zakiryo
| 2009-06-27 04:55
| Alternative
2009年 06月 18日
Jeff Hansonの次は三沢が急逝って。しかもまた、試合で死んじゃうなんて。全日が分裂して以降プロレス自体をほとんど見なくなっちゃったけど、まさかエース選手がバックドロップで死ぬなんて。 大仁田とかずるこい人間が元気で、なんでよりによって三沢やねん、っていうのもプロレスファンなら共通で思うところだろうけど…。 全日四天王時代の王道プロレス以上に、見る人に勇気を与えるスポーツなんて後にも先にも出てこないと思います。本当に残念。 と、そんな悲しいニュースが多い中、個人的に起こる出来事もネガティブなものが多くて、最近はこんな音源をしみじみと聴いています。 ■ Michita / One Michitaは、北海道(確か帯広だったはず)で活動するトラックメイカーで、この「One」はほぼ全曲インストのアルバムです。 その他のアルバムではラッパーさんとコラボってるみたいなのですが、それはちょっと僕には言葉が強すぎて、インストだけを楽しめるこの「One」の方が随分としっくりきます。 曲の構成としては、どれもアタックの強いブレイクビーツに綺麗なメロディが載るっていう感じなのですが、そのメロディが無茶苦茶に美しい。 排他的な表現になってしまうけれど、「ああ、雪国の感覚だなあ」と思う凛としたメロディで、聴いていると寂寞とした晩秋や、雪がしんしんと降り積む光景が思い浮かぶ…気がします。 プラスでもなく、マイナスでもなく、ただニュートラルな感情でいることを許容する音楽というのも、時に大きな励みなのです。 #
by zakiryo
| 2009-06-18 02:53
| Electronica
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